盆栽ひとすじ40年の園主のコラム&ワンポイントアドヴァイス
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プロフィール

園主

Author:園主
福岡県大牟田市にある皐月専門店「長野皐月園」の園主。

盆栽業を長く続けているからこそ、アドバイスできること。
思いなどをコラム調につづっております。
手軽でスタイリッシュではないけれど、趣のある昔かたぎな【皐月】の良さを、若い世代にも知ってもらいたい!
30年の間に培ってきた経験を、ネットを通して伝えて行きたいのです。

■2011年5月25日■
【なお姫】
(社)日本皐月協会に新花登録。
(長野嗣 名義)
---

お気軽にコメントください。
質問等も、出来る限りお答えしたいと思っております。
リンクをしてくださる方は、お手数ですがご一報くださいませ。

趣味:パソコン、車、DVD鑑賞など

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2013.07.10 Wed
園主の独り言【2013年の花の時期を振り返って…】
今年も花が終わり、また来年へ向けての作業が始まります。

振り返ってみると、これまでで最高に美しい花々が咲いたのではないでしょうか。
そんな中で値段が手頃(4~5年生)という事もあってか、「絹の舞」の評判が高く、「はなびん」「千裕」以来の爆発的な人気には驚かされました。

大輪系の最新花は実力通りの花を咲かせるためには、どうしてもある程度以上の大きさや技術が必要となり、それなりの値段もするので小輪系のように手軽ではありません。
樹高を低く(50~60センチ位)詰めると大きい花は咲かせやすくなりますが、それでは大輪の醍醐味がなく、私は個人的に大輪なら1メートル前後の樹高は欲しいと思っています。

その大輪系では「紫陽」の上品な美しさが際立っていたように思います。
昨年まではまだ力不足で美しい底白は確認できましたが、花数が少なく花の大きさも揃わなくて、実力は容易に想像できたものの、過剰に出回らせないようにと数量を制限して生産されたことにより、高価さばかりが目立ったのではないでしょうか。
でも今年はその価値を十分以上に感じさせる素晴らしい花を見ることができました。

花に挑戦していると、咲かせることの難しさや、同じ系統の花でも品種が違うと花色が微妙に異なり、真剣にやっている人にとっては、それが大きな魅力となります。
東洋ラン等のように花がすべてと言える植物では、花の微妙な違いを見分けることができないと、価値が大きく違ってくるので取り扱う事もできないはずです。
さつきの花は美しさや種類の多さ等、どこをとっても他の植物に引けを取ることはありません。
しかも毎年数十種類もの最新化が登録され、今でも進化を続けていて、愛好家の選択の幅は限りがないかのように豊富です。

それでも、九州内で数か所の花季展会場を見てこられたお客様が「一つの会場で立派な花を咲かせて展示されているのはせいぜい2~3鉢位で、みんな初心を忘れてしまったみたいですね…」と残念がっていらっしゃいました。

当園もそんな九州の片田舎にあって、さつき屋の中でも極少数派?の商売をやっています。
花の時期に来園されるお客様の8割以上は純粋に美しい花を見たくて来られる女性の方で、商売とはまったく関係ありませんが、とても喜ばれ、知り合いを連れてまた来園されます。
店に入られた時、余りの美しさに驚きの歓声をあげられるのには嬉しくなります。
それより九州のさつき愛好家の方達は最新花や花物に興味がないのか?常連様以外はほとんど来園されないのが不思議に思えてなりません。

皐月事情がどうであれ、来年は今年より良い花を咲かせるために頑張ろうと思っています。




絹の舞IMG_3096_2
↑絹の舞(KINU-NO-MAI)

紫陽IMG_3341_2
↑紫陽①(SHIYOU)

紫陽IMG_3340_2
↑紫陽②(SHIYOU)

夢未来IMG_3356_2
↑夢未来(YUMEMIRAI)

翆峰IMG_3238_2
↑翆峰(SUIHOU)

大寿IMG_3196_2
↑大寿(DAIJU)

桃香IMG_3427_2
↑桃香(MOMOKA)

日本の光IMG_3317_2
↑日本の光(YAMATO-NO-HIKARI)

清峰IMG_3321_2
↑清峰(SEIHOU)

五輪錦IMG_3323_2
↑五輪錦(GORINNISHIKI)

なお姫IMG_3327_2
↑なお姫(NAOHIME)

亜輝姫IMG_3199_2
↑亜輝姫(AKIHIME)
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テーマ:盆栽 - ジャンル:趣味・実用
園主の独り言    Comment(4)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
暑くなりましたね Posted by 朝田 浩
長野様

夏ばてされていないですか。暑中お見舞い申し上げないといけない暑さです。梅雨がどうやらあけたようで、さつきの水遣りが大変になってきました。

そんな中でも、長野さんのさつきに対する精力的な意見は、心躍ります。
さて、紫陽についてですが、「過剰に出回らせないようにと数量を制限して生産されたことにより」とのことですが、こういった本当のところの事情も長野さんだからこそタイムリーに教えていただけるありがたい話です。

葉質もよく、育てやすそうな品種ですね。
もっとも大切な花がすばらしい様子・・・。
先般の大輝とともにもう少し出回ってはほしいですね。

価格は、高すぎず安すぎず(適正なもの)で、ある程度数量もほしいというのが、趣味家の意見です。

昨年教えていただいた翠光は調子よく育っており大満足です。

時節がら、暑さのこたえる季節、体調管理をされ、また楽しい話題をお願いいたします。

朝田 浩
2013.07.12 Fri 08:00 URL [ Edit ]
Posted by
朝田様
                            
本当にいつもありがとうございます。
朝田さんからのコメントがとても励みになっています。
正直、少しバテ気味ですが、何とかやってます。

美しい品種を手に入れたい気持ちは、立場と目的こそ異なりますが同じようなものだと思います。
美しい花を手元に置いて咲かせるのは私にとっても大きな喜びです。

私も自分で登録して感じたのですが、とてもかわいくなってしまうのです。
「紫陽」や「紫輝彩」等が数を少なく制限して生産された意味を、今、本当に理解できるような気がします。
「紫輝彩」を初めて手元で咲かせた時の興奮と驚きはかつてない経験で、慌てて譲ってくれた業者の方にお礼の電話をかけたものです。私個人の感想としては異次元の美しさだと言っても過言ではないと思います。

儲けるためだけなら、少々安くても大量に売り逃げした方が利口なやり方だと思います。
でもその品種に思い入れがあり大切であるなら、十羽ひとからげの最新花の中に入れるより、たとえ売れなくても本当の花を咲かせながら、世に問い続けるのもひとつの方法ではないだろうか?と思うようになりました。
今の時代、そのまま消えてしまう確率が高いと思いますが、それでも仕方ない事です。

さつきの話になるとつい熱が入って申し訳ありません。
先日ダニ剤を散布したら葉の色が幾分よくなってきました。
とにかく暑くて、冷やした水を飲みながら水をかけています。

朝田さんも水だけは沢山補給するようにして、熱中症を予防して下さい。
お体を大切に!  コメントを楽しみにしています。

                        長野皐月園
2013.07.14 Sun 23:55 URL [ Edit ]
楽しいご返事ですよ Posted by 朝田 浩
長野様

長野さんのご返事は、私も楽しいです。
さつきのことを含め、深い思考をされていると思います。

さつきの品種を作品として捕らえれば、その真価が評価されるのは、数十年以上たってからかもしれませんね。

画家が、絵画が評価されるのは、どちらかと言えば、亡くなられてからですし・・・。さつきと美術品はちがうとはいうものの、そんな感じがします。

さつきブームだったころの「淀の光」を思い出します。
今はほとんど見かけなくなりましたが、ずいぶん高価だったと記憶しています。

美的なものの価値は、適正であるべきと私も思います。
今はデフレの影響で、消費者は安くて、ある程度価値のある商品にならされすぎたようです。

さて、このところ暑さが少し厳しく、8月並に感じていましたが、やや落ち着いてきました。暑いには暑いですが・・・。

新品種では、華衣、晴天、由香里が調子よく、葉もきれいです。
薬をしっかりやると調子よくさつきは育ちますね。

手はかかりますが・・・、かわいいですしね。

また、お便りします。

ありがとうございます。

朝田 浩

2013.07.19 Fri 21:56 URL [ Edit ]
Posted by
朝田様

毎年同じことを言っているようですが、今年の暑さは凄いですね。
暑くてさつきの手入れはできないものの、水やりやら消毒…と暑さに耐えながらの地道な作業が多く、それが来年につながる大切なこととなるので、若い人達にはなかなかできない趣味かな?と思ってしまいます。
逆の発想では、この趣味をこつこつと楽しめる若者は凄い人だと思います。

「晴天」は鉢あげして2年目に入り、今年は沢山の新芽が胴吹きしてきました。
作出された方がかなり期待されていた品種で、大事に売られていたそうですが、大輪にしては花が咲かせやすくて色も鮮やかなので、とても有望な品種だと思います。

「華衣」も割と少ない品種で独特な美しさを秘めた品種のようですね。
中輪と言っても大きめの花なので、持ち込みに期待しているところです。

最近の花はどれもきれいだと思いますが、大輪系では特に咲かせ方によって、美しさが大きく違ってくるようです。
大きくて美しい花で樹全体を飾れるようにならなければと思っています。

朝田さんも暑さに負けないように、この夏を乗り切って下さい。
いつもありがとうございます。

                    長野皐月園

2013.07.20 Sat 12:42 URL [ Edit ]

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