盆栽ひとすじ40年の園主のコラム&ワンポイントアドヴァイス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「 2013年10月 」 の記事一覧
【番外編No.2】奇跡の猫
奇跡の猫
昨年の12月、娘夫婦の店の前で子猫がちょこんと座り、悲しそうに泣いていました。 もしかしてうちの「ミケ」ではないか?と思い、そばまで行ってみると、「ミケ」ではなかったのですが、栄養失調でやせ細り、顔は皮膚病みたいに少しはげているのです。 相当お腹をすかせているみたいで、缶詰のやわらかい餌を与えたのですが、冷たい小雨がちらついていて、余りの寒さに見かねた娘が、家の軒下に温かい布を敷いた段ボール箱を置いてその中に入れたら、疲れていたのかすぐに眠ってしまいました。 当時、我家にはすでに8匹の猫達が家の内外で平和に暮らしていたので、これ以上は無理だと思い、以前、子猫が欲しいと言っておられた近所の一人暮らしのご老人に相談したところ、「ちょうど寂しかったんですよ」と言って快く引き取って下さったのでした。 その後、ゴミ出しの時などよくお会いする機会があり、その度に「とても懐いてきました」「癒されています」等と大変喜んでいらしたので安心していたのです。 ところが今年の6月、ご老人の姿が見えないのに気付いたお向かいの方が、市へ連絡をされ、警察も来て家の中を調べてもらったところ、すでに亡くなられていました。 新聞受けには1週間分の新聞がたまったままになっていて、これはただ事ではないと思ったまわりの予感が現実となってしまったのです。 その場に10人近く集まられた近所の方の中に妻もいて、家の中に入られた警察の方が出てきて「亡くなられていました」と言われた時、「猫はどうですか?」と妻が尋ねたら「生きています」との返事があり急いで私に伝えに来ました。 私が走って現場へ行ったら、丁度その猫がふらふらと表に出てきたところだったので、とっさに抱きあげてそのまま家へ連れて帰りました。 その姿は、ここまで痩せられるものだろうか?としか言いようがないほど残酷なもので、急いで病院へ電話して指示を仰ぎ、柔らかい流動食を少しずつ与え、食べはしたのですが立っているのがやっとの状態で悲惨な姿を見ているのがつらく感じました。 ご主人が亡くなられた後もそばに寄り添っていたらしく、両前足には吐血された血が肘の上までべっとりとくっつき、余りにも悲惨な状況を引きずったままだったので洗ったところ、力尽きたかのように動かなくなってしまったのです。 タオルでくるみ、体をさすっていたらまた動き出したので、しばらくそのままにして休ませ、その夜から娘に世話をしてもらうことにしました。 次の朝、どうにか生きていたので娘が病院へ連れて行き診てもらったところ、先生は「生後7~8ヶ月くらいなのに、3ヶ月程度の大きさしかありません。生きているのが不思議なくらいです。でも死ぬかもしれませんよ。」と現状の厳しさを率直に言われ、私たちも覚悟するしかありませんでした。 一人暮らしの飼い主の方が亡くなられた後、すでに1週間もたっているので生きているはずがないとあきらめていたのに、生きている姿を見た時は「奇跡」だと思い、同時に生命力の強さに驚きました。 それからは名前がわからないので、見た目どおりに「もやし」と名付け、弱ったり元気が出たりの繰り返しでしたが、娘の献身ぶりには親から見ても頭が下がるほどでした。 ![]() ↑保護当初の「もやし」 ![]() ↑保護から9日後の「もやし」 事情を知っていれば、気持ちが悪くて同情はしても触りたくないのも仕方ない?と思うのですが、それからというもの夜は毎日いっしょに寝て、あふれんばかりの愛情で包んであげたと思います。 娘のこんな一面は初めて目にするもので、普通ではできないようなことを、当然のようにひたむきにやっている姿には、正直おどろくばかりでした。 一時は元気が出て回復しているかのように見えて喜んでいたのですが・・・。 発見されてからちょうど10日目の早朝、娘から「もやしの様子がおかしい。もうダメみたい。」と悲しげな電話があり、急いで駆けつけると生きてはいるものの動けなくなっていたので、みんなで体を撫でながら、「頑張ったね」と声をかけ、不幸を背負って生まれてきたようなこの子が、せめて天国へ召される事を祈るだけでした。 妻の出勤時間が近づいてきたので、私たちが家へ帰った15分後くらいに、娘から「もやし」が亡くなったという知らせを受けたのです。 小さな体で、亡くなられたご主人に幸せを与え、死の間際にも一人立会い、その後も7日間見守り続け生き抜いた「もやし」に対する神様からご褒美の10日間だったのかも知れません。 あれからきっと亡くなられたご主人との再会を果たしていることでしょう。 そう思う事で気持ちが少し楽になります。 ---近況報告--- 「皐月の花、専科」さんからも気にかけて頂いている我が家の2組の兄弟猫ですが、みんな元気で甘えています。 2階の子供たちは皆揃って体格がよく、NHKのBS放送でたまに放映される岩合光昭さんの「猫歩き」を録画していて、2階のテレビで見せてやるとテレビの前にやって来て猫パンチをし始めます。液晶ガードをしていてよかったです。 2階ではリリが特に甘え上手で、他の子たちより1オクターブ以上高い声で私たちに呼びかけますが、朝はみんなを順番に抱き上げるようにしています。 1階の子供の中ではシロ(オス)だけが特に大きいのですが、甘えん坊で夜寝る時に明かりを消すとよく泣き出すので、数回名前を呼ぶとそばに来てようやく落ち着きます。 ミケは早いうちから私の蒲団にもぐり込んで寝るようになり、私にしか抱っこされません。 キータンはパソコンに向かっている時と猫の缶詰をお皿についでいる時、ピッピッピと小鳥のような声をあげて、私や妻の周りを行ったり来たりします。 1年余り、猫たちとどっぷり生活を共にして、何となく受け入れてもらったように感じています。 まだまだ私は猫に関しては素人なので習性などもよくわかりません。 でも人間と同じ生き物なので、接し方ひとつで猫の姿勢も変わります。 ノラ猫も愛情をもって接すれば目つきがやさしくなっていくのがわかります。 人間のように心の裏表もなく、正直でかわいい生き物です。 そんなノラ猫たちがもっと多くの人に理解され、どこにいても誰からもやさしい気持ちで接してもらえるような世の中になることを、心から願っています。 スポンサーサイト
テーマ:猫のいる生活 - ジャンル:ペット ワンポイントアドバイス(秋のお手入れ)
今年も沢山の最新花が登録され、その力がさつき界をけん引しているのだと思います。
栃木の同業者の方達と話していても、最新花が登録されている間はさつきも大丈夫…と言う見方は一致しています。 どうすれば熱心な愛好家を取り込むことができるのか?と考えた場合「さつきをやってみたい!」という初心者の心を掴むしかないのでしょうが…。 それには、やはり美しい花ですよね。 さつきをやっていて一番大変なのが台風シーズンです。 ここ数年おかげさまで直撃をまぬがれていますが、その中には吹き荒れてもおかしくないようなコースだったものも何度か有りました。 平成3年の2度にわたる立て続けの強烈な台風を経験している私としては、台風の予報が出ると気が気ではありません。 特に最新花の長尺物で殆どの棚を埋め尽くしている当園では、台風の対策は深刻です。 今年は異常なほどの暑さだったので、水かけはしっかり頑張ったのですが、消毒や肥料までは体力が続かず、足りなかったことを反省しています。 それでも虫の発生は比較的少なかったようで、今のところとても順調に育っていて、葉の色や大きさも満足のいくレベルだと思います。 あとは立派な花を咲かせるために、摘蕾をしなければなりません。 摘蕾の度合いは、私が思っていたよりもっと蕾を落とさなければならないそうで、2~3割の蕾を残すだけだと聞いています。 そうなると、前もって花色を確認しておく事がとても大切になります。 より良い花を咲かせるためには、その樹の持っている花色の素質が重要なのは勿論、花を立派に咲かせる技術と日々の努力が必要です。 年が明ければ花の時期はすぐにやって来ます。 それまでにやらなければならない作業を頑張りましょう。 ![]() ↑錦絵(NISHIKI-E) ![]() ↑新煌陽(SHIN-KOUYOU) ![]() ↑夢未来(YUMEMIRAI)白花 ![]() ↑夢未来(YUMEMIRAI)赤花 ![]() ↑さくら(SAKURA) ![]() ↑緋光琳(HIKOURIN) ![]() ↑翆光(SUIKOU) ![]() ↑織姫(ORIHIME) ![]() ↑海ほたる(UMIHOTARU) ![]() ↑千羽鶴(SENBAZURU)
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