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盆栽ひとすじ40年の園主のコラム&ワンポイントアドヴァイス
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プロフィール

園主

Author:園主
福岡県大牟田市にある皐月専門店「長野皐月園」の園主。

盆栽業を長く続けているからこそ、アドバイスできること。
思いなどをコラム調につづっております。
手軽でスタイリッシュではないけれど、趣のある昔かたぎな【皐月】の良さを、若い世代にも知ってもらいたい!
30年の間に培ってきた経験を、ネットを通して伝えて行きたいのです。

■2011年5月25日■
【なお姫】
(社)日本皐月協会に新花登録。
(長野嗣 名義)
---

お気軽にコメントください。
質問等も、出来る限りお答えしたいと思っております。
リンクをしてくださる方は、お手数ですがご一報くださいませ。

趣味:パソコン、車、DVD鑑賞など

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宣伝目的、掲載画像・文章の無断転載/仕様等、堅くお断りいたしております。

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2013.09.30 Mon
ワンポイントアドバイス(秋のお手入れ)
今年は異常な暑さに体力を消耗して、消毒の回数が少なかったにもかかわらず、春先と梅雨明け頃に1回ずつ散布した殺ダニ剤の効果が大きかったようで、ほとんどのさつきの葉が黒々とした美しさを保っています。

花後はスリップスばかりに注意してダニの被害は余り気にかけていませんでしたが、「一生の春」系や「翆扇」系等に多くみられた、部分的に葉の色が茶褐色になり、何となく見苦しい症状がスリップスとは異なっていて日焼けによるものか?と思っていましたがダニだったのです。
普通の殺虫剤では全く効果がありませんでした。
春先のホコリダ二といい新たな害虫が次から次に発生してくるので、【さつき研究】等による新しい情報の入手と早めの対策がとても大切になります。

九州では9月の中旬以降から肥料もやり始めますが、はじめは少なめに与えておいて暑さが本格的に和らいでから普通の量に戻した方が安全でしょう。
乾きにくい鉢は樹勢が弱って水を吸えなくなっているので、水やりを少なめにして鉢を斜めにする等の工夫をする事で乾きが戻ってから肥料を与えた方が無難だと思います。

さつきの手入れもこれからが忙しくなります。伸びすぎたり込みすぎたりしている小枝を整理し、根元から出ているヤゴ芽もきれいに外しておきます。
植え替えもボチボチ始めています。
消毒は10月いっぱいまで続け、次は2月の末頃から始めます。

これから蕾の充実期に入るので、シンクイ虫に食べられないように、十分な消毒の散布をしておきましょう。


紫扇IMG_3302
↑紫扇(SHISEN)

琴の舞IMG_3309
↑琴の舞(KOTO-NO-MAI)

美裕IMG_3311
↑美裕(MIHIRO)

紅子IMG_3524
↑紅子(BENIKO)

晴天IMG_3511
↑晴天(SEITEN)

千裕IMG_3536
↑千裕(CHIHIRO)

昭和の輝IMG_3483
↑昭和の輝(SHOUWA-NO-KAGAYAKI)

君子IMG_3502
↑君子(KUNSHI)

渓那IMG_3443
↑渓那(KEINA)
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テーマ:盆栽 - ジャンル:趣味・実用
ワンポイントアドバイス    Comment(2)   TrackBack(0)   Top↑

2013.09.05 Thu
【番外編】 猫の話 (長文です)
休む間もなく連続しての台風接近に振り回されています。
まるで梅雨に逆戻りしたかのような雨の多さに、水やりはしなくていいものの、草は伸び放題で気持ちは暗くなってしまいます。
毎年の事ですが、九州ではあと1カ月余り台風の心配をしなければなりません。

…という事で、今回は少々さつきの話からそれまして、近年自分の中で最も大きな事件というか運命的な出会いがあったことを少し話させていただきたいと思います。
(ご興味のある方のみ、気長におつきあいいただければ幸いです)




2012年4月末、16年間室内で飼っていたミニチュアダックスが亡くなったのと入れ替わるように、私の作業場でノラ猫が子供を出産していました。
夜、気付いた時は生まれたばかりの白い子猫が1匹いて、仕方なくミルクを温め脱脂綿に浸して吸わせ、親猫が来た時のためにミルクと餌を置いておきました。
次の朝、見に行くと子猫も餌もからっぽでホッとしたものです。
それからは餌とミルクを作業場に置くようにして、毎日からっぽになり平穏な日々だったのですが、すぐに他の猫たちもエサに群がり始めました。

その中の小さくて人懐っこい猫(後に「チビ」と命名)が餌にありつけずにいるのを見て、別の食器で与えていたのですが、2週間くらいたって2~3日来ない日があり、次に来た時はお腹がげっそりして出産のあとが伺え、子猫でなかった事がわかりました。

それからは子育てのため1日に何度も来るようになり、他の猫から襲われることもあって、オドオドした様子だったので家の中で餌をやるようにしました。
夜中でも早朝でも食べに来るので1日中サッシ戸を少し開けておき、いつしか私たち夫婦もその子(チビ)が現れるのを待つようになっていました。
そのうち家に来たら食べる前に、長い時は2時間近く横になり、食事をしたら急いで帰っていくのでした。また少しでも大きな肉等がある場合もくわえて帰ってしまうのです。

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↑チビ(寝てるところ)

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↑チビ(食事中)


ひと月ほどしたら、作業場で出産した方の猫(花子)が、3匹の子猫(シロ、みけ、キータン)を連れて裏のベランダへ引っ越して来たのです。
その時初めて子供が3匹だったことがわかりました。
そばで花子の子育てを見ていると、愛情の深さに感動せずにはいられません。
これまで私の人生には常に犬がいて「猫」は存在しなかったのですが、猫たちをそばで見ているとそれぞれに個性があるのがわかり、野良猫を作ってしまったのは人間の身勝手さからで、猫は被害者なのだと強く思ってしまいます。

そのうち子猫達もお乳以外に食事もするようになり、与えるえさの量も増えてきたので、近くの空き家で子育てをしているチビも大変だろうと、空き家の持ち主の方に了解を得て食事を1日2回持っていくことにしました。
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↑チビと子供達

花子が出産して4カ月ほどたち、避妊手術に対して市からの補助があると聞き相談したところ、申請すれば一家に一匹分の補助金(1万円の金券)が受けられるとの事でした。
避妊手術費用の約半額に当たりますが、補助を申請し手術を受けさせることにしました。
ノラ猫が子育する一途な姿と子猫の可愛さに感動して心を動かされたのに、人間がそんな勝手なことをしていいのだろうか?と複雑な思いはありましたが、保健所の方の「ノラ猫の子供は餌がないのでほとんどが1年以内で死に、生き延びたとしても感染症などで2年以内には死んでしまい、とてもかわいそうです」という言葉で決心したのでした。

順番からいくと花子ですが、チビの方がなついていたので、妻が空き家へ行きチビを呼んでそばに来たところをいつものように抱っこして家まで連れてきて、私の運転で病院へ運びました。途中不安そうに泣くのでその度になだめて、病院では私が抱いたまま麻酔注射を打ってもらい、午後だったので明朝迎えに行くという事で帰りました。

次の朝、仕事に出かけていた妻から泣き叫ぶような声でチビの急死の知らせがありました。
妻が車で連れて帰ったチビはまるで眠っているようで、声をあげて泣いてしまいました。ほんの数カ月の短い期間だったのに、私の心に深い悲しみを刻み込み、今もなお思い出すと涙が込み上げてしまいます。

その時チビはすでに4匹の子猫を妊娠していたそうで、そうなると花子はもっと危険だと思い、次の朝、借りてきた檻で保護し、避妊手術を受けさせ無事に連れて帰りました。
花子は家猫としては無理だったので、避妊手術を受けた印として片耳の先を切除してもらいましたが、仕方ないとは言え、精悍だった花子の顔が哀れに見えてかわいそうでした。

突然親がいなくなり空き家に残されたチビの子供たちを檻で一匹ずつ保護し、私が寝室にしている2階の二間つづきの広い部屋で放し飼いするようにして、野良猫だった4匹の子猫たち(リリ・ミミ・ペペ・2代目チビ)と3週間ほど寝起きを共にしたものの、ミミが私の蒲団におしっこをかけるようになり断念し、私がほかの部屋に寝る事にしました。
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↑チビの子供達が懐いてきたころ。私の足の間に4匹いっぺんに入ってきています。

ベランダの子は外猫としてエサを与えていましたが、今年の1月1日に母親の花子らしい猫が車にはねられ死んでいるのを見かけ、急いで連れに行き花子であることを確認、あれほど用心深い花子だったのに、またも深い悲しみと思い出を残して去ってしまいました。
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↑花子

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↑花子と子供達(みけとキータン)

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↑花子と子供達(シロとキータン)


そのことがきっかけで放し飼いは無理だと思い、3匹の子猫たちも家猫として、私たちが生活している一階の居間で飼うように妻と共に決心しました。

合計で7匹の子猫達を飼うことになりましたが、どんなに注意していても逃げ出すことがないとは言えないので、生後半年を迎えた頃、とても複雑な思いはありましたが、心から謝りながら、すべての子供達(オス2、メス5)に避妊と去勢の手術を受けさせました。

私のせいで命をなくしたチビの思いにこたえるためには、残された子供達を育てるしかないと思い、迷うことなく家に連れてきたのですが、考えてみるとチビは自分の命と引き換えに子供達を私たちに託したのではないだろうか、と思えてなりません。
避妊手術と餌はずうっとやるつもりでいましたが、引き取るだけの覚悟はなく、チビの死が私達に引き取るのが当然だという気持ちにさせてしまったのです。
空き家へ餌を運び、「チビ!」と数回呼ぶと、どこからともなくあらわれ、私のそばまで来たら必ず背伸びするのです。今でも空き家へ行けばチビが来て背伸びするような気がして、つい足を運んでしまいます。

生前の花子は子供達とベランダで仲良く過ごしていましたが、避妊している自覚がないので次の発情期が来そうな時期になった頃、子供達を威嚇して一切寄せ付けなくなり、子供達をベランダに残したまま自分がどこかへ出て行ってしまいました。
1日2回、餌だけは食べに来て、私にはすり寄って甘えるのに子供達を近付けることは有りませんでした。
恐らくついて来ないようにだと思います。
花子も子供達を私達に託して出ていき、今年の正月に他界してしまい、その死がまたも子供達を家の中で飼うという決心を私達にさせたのでした。

2階の子供たちは全くの野生児でなかなかなつかなかったのですが、しばらく寝起きを共にしたのが良かったのか、思ったより早くなついてくれました。
2組の兄弟は別々の部屋にいるので顔を合わせることは有りません。
1階の子供たちは私たちと接する時間が多いので、できるだけ2階に行ってチビの子供達のそばにいるようにしています。

子供達も1歳を過ぎ、どの子も甘えん坊で可愛くてなりません。

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↑2階に住む4兄弟(チビの息子と娘)
上から「ぺぺ」「チビ(2代目)」「ミミ」「リリ」。(チビ(2)だけオス)

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↑1階に住む3兄弟(花子の息子と娘)
上から「シロ」「みけ」「キータン」。(シロだけオス)


初めての夏を心配していたのですが、元気に過ごしています。

好きだから飼ったと言う訳では無いのに、今の自分が不思議に思えてなりません。

生ごみをあさったり、糞等をする猫に悪意はありません。
本当は人間と仲良くしたいのだと思います。
どんな猫たちにもそれぞれ個性があって、愛すべき生き物であることに気付きました。
どこかの国のように「この国に猫をいじめる人間なんていません」と当然のように言えればいいですね。

テーマ:猫のいる生活 - ジャンル:ペット
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