ワンポイントアドバイス(秋の終わりのお手入れについて)
秋の肥料(なるこ有機)は10月末にやり終えました。この次は2月の末か3月の初めに
施肥をする予定です。
鉢土が固くなり、水はけが悪くなった鉢などは、これから春先にかけて出来る限り植え替えるようにしています。
植え替えた鉢の表面には、水苔を張っておきます。
水苔を張る事で、植え替えたばかりの鹿沼土が水で流れ落ちるのを防ぎ、寒さや真夏の強い直射日光から根をまもり、肥料の効き過ぎや肥料かす等での鹿沼土の汚れも防ぎます。
さつきは水はけの悪い場所に植えると、根の生育が悪く枯れる事も有ります。
路地でも鉢でも、水はけのよい状態でどんどん水をかけて育てるのが良いと思いますが、鉢土が乾きにくいものは健康状態が悪いので、水を控えめに、肥料は乾きが良くなるまで与えない方が安全だと思います。
夏が過ぎると鉢土の乾き具合にはっきりと差が出始め、健康状態が良く分ります。「白恵比須」については、以前から
「若恵比寿」の枝変わりという説に疑問があったのですが、関東でも早くからその説に疑いを持っていたそうです。
元々九州のさつき業者が親木となる木を栃木へ持ち込んで登録されたもので、出生ははっきりしたものではなかったようです。
私も早くからこの品種を取り扱い始め、大きくなったものに出るはずのない「薄紫の絞り」を確認した事があります。
今思えば写真をとっておけばよかったのですが、多くを売りさばいた後の事で、あまり気にも留めなかったのでした。
それが最近になって
「本物の枝変わりの白恵比須」なる物が出始め、花は似たようなものなので登録するまでには至りませんが、私にとってはかなり興味をひく品種でした。
実際に仕入れ育てているのですが、確かに花形は以前の「白恵比須」みたいなふわふわ感がなく、「若恵比寿」そのものの感が強く、すっきりしているように思います。
今は微妙な違いですが、
決定的な違いを発見すべく育てています。
「さつき研究」誌でも愛好家の方が書いていたように、
秋から春先にかけての手入れが、さつきの花や樹作りにはとても重要になります。これから本格的な寒い季節に入り始めますが、厳しい夏の管理に比べれば、手入れも楽しめる位のものです。
手入れに最適なこの時期を大切に過ごしましょう。

↑葵の輝(AOI-NO-KAGAYAKI)

↑ふじの輝(FUJI-NO-KAGAYAKI)

↑春苑(SHUNEN)

↑祝星(IWAIBOSHI)

↑上の山小町(KAMI-NO-YAMA-KOMACHI)

↑なお姫(NAOHIME)

↑翠香(SUIKA)

↑紫輝(SHIKI)