花が終わったら殺虫、殺菌の混合液を必ず散布しておきましょう。梅雨の間は病気が発生しやすいので、
殺虫剤だけでなく殺菌剤も必要です。
「麗子」等のように、花前になって異様に下枝が茂る性質のものが有りますが、長年下枝が強すぎる状態で持ち込んでいると、天(頭)が弱ってきて、樹幹部が枯れてしまいます。
今のうちに強い下枝は追い込んで軽くして、全体的にスリムにすることで、水を樹幹部まで上げるように樹全体のバランスをとる必要があるようです。この時に大事なのは、
大切な花色を確認して印をつけておく事だと思います。
さつき界の流れがようやく変わりつつあることを実感しています。
趣味の世界だから何を好もうが自由だとは思いますが、さつきの方向性が本来のあるべき姿からかけ離れた、見栄(必要だとは思いますが)だけが強くなり、素人ではついていけない世界になっているように思えてなりませんでした。
花物は純粋にその品種を好きな人が求め、他を悪く言ったりもしません。
盆栽型の場合は、好みと言うか、素材そのものと作りの良し悪しにこだわり過ぎて、人が楽しんでいるものまで勝手に批判する人が多くて、展示会をするのにも気を遣います。ここに来てようやく
花に注目する愛好会が出現し始めたのは喜ばしい事です。
純粋に花の美しさを追求した花物盆栽は、さつきを持っていない人までも感動させ、見る人を選ばず誰もが見たくなるような魅力を秘めているのではないでしょうか。
そんな意味で至極当然の流れだと言えるでしょうが、地元九州に於いて花物盆栽愛好家はごく少数派で、まだまだ花を見ようとしないさつき愛好家が多いのは残念です。
大輪の花物(樹高1m前後)に、納得のいく花を咲かせるのはたやすい事ではありません。
それも一年間、精一杯手入れをしても
、年に一度の一発勝負なのです。
何かに気づいても来年にかけるしかありませんが、それも楽しみのひとつです。
さつき愛好家の何パーセントの方が、「まだまだ…」と思いながら本気になって花を咲かせているのでしょうか?
自分でも嬉しくなるような花を咲かせようではありませんか。
もっともっと花の流れが大きくなることを期待します。

↑美春(MIHARU)

↑美良野(MIYOSHINO)

↑立山の舞(TATEYAMA-NO-MAI)

↑朱鷺(TOKI)

↑珠翠(SHUSUI)

↑三彩(SANSAI)

↑大寿(DAIJU)

↑新煌陽(SHINKOUYOU)

↑松波(MATSUNAMI)

↑亜輝姫(AKIHIME)