盆栽ひとすじ40年の園主のコラム&ワンポイントアドヴァイス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「 2012年03月 」 の記事一覧
園主の独り言【これからの皐月界を見据えて】
昨年定年退職されたお客様が、記念に日本皐月協会の本部展を観に行かれたそうですが、花物の余りの凄さに驚かれていました。
写真で想像していたよりはるかに樹高が高く、ボリュームも有り、花の大きさと咲かせ方等が絶妙で、圧倒的な迫力だったそうです。 確かに記念帳に載っている大輪系の花は、樹高を低く感じさせる程花が大きくて、整然と咲きそろっています。 あれこそが花を咲かせる技術なのでしょう。 花物の場合、素材の持っている素質が悪ければ、盆栽型のように技術で配色をよくする事はできません。 ある程度は持ち込みによって変える事もできますが、限度があります。 それに満足な花を咲かせるためには、大輪系なら技術だけではなく木に力をつけなければならず、それなりの年数と太さが必要になります。 聞くところによると、最新花「翠峰」を一流の人が咲かせると、椿のように花が落ちてしまうくらい、花弁が厚くて大きな花が咲くそうです。 そんな話を聞くと心が躍ります。 私はこれからの皐月界を支えていけるのは最新花しかないと思っています。 長く持ち込んだ結果として盆栽型に姿を変えていくのは当然の成り行きと言えるのでしょうが、さつきの場合「盆栽有りき」ではなく「花有りき」なのではないでしょうか。 たとえ盆栽型でも品種や花色、「金采」の場合は花形までとても重要視されます。 その根底にはやはり「さつきは花だ」と言う思いがあるからで、その基本となる最新花を愛好家の方達がもっと大切に考えるべきではないでしょうか。 花がきれいだからさつきをやってみようか?と思う人は沢山いらっしゃるでしょうが、 そこに難しい盆栽の作り方を講釈されると、さつきを始める人は少なくなるでしょう。 新しいさつき愛好家を広げていくには、まず、美しい花を見て貰う事が一番だと思います。 ![]() ↑花綴(HANATSUZURI) ![]() ↑さくら(SAKURA) ![]() ↑雅姫(MIYABI-HIME) ![]() ↑薫風(KUNPU) ![]() ↑紫陽(SHIYOU) ![]() ↑飛鳥錦(ASUKA-NISHIKI) ![]() ↑美春(MIHARU) ![]() ↑高砂(TAKASAGO) ![]() ↑大和(YAMATO) スポンサーサイト
園主の独り言 Comment(0) TrackBack(0) Top↑ 2012.03.11 Sunワンポイントアドバイス(花前の消毒について)
今年は2月の末に施肥をしました。
「なるこ有機」を例年より少し多めに与え、雨等で無くなりかけたらこまめに追肥します。 以前は花前に肥料を沢山やると花が腐れやすくなるとか、葉が栄養を取って大きくなりすぎて花に良くない等いろんな事を言われましたが、肥料不足で良い花が咲くとはとても思えません。 花が腐るのは菌によるもので、雨の日などナメクジが花を這った後も腐るので、花が咲き始める前からこまめにナメクジの駆除をする必要があります。 大きく開いた新葉は、日光に当りながら時間と共に少し小さくなります。 また、大きな葉が出るくらいの勢いが無ければ、より良い花は望めないでしょう。 2月末に散布する予定だった殺ダニ剤は、雨等の影響で遅れ、3月10日にようやく散布しました。 まだ新芽は出ていないので薬の量が少なくて済みます。 私はまずこの消毒が一番大切だと考えています。 あとは1週間後位から殺虫剤と殺菌剤に展着剤を加え、最低10日に1回以上の頻度で散布するようにしています。 花が開き始めたら特に殺菌剤の散布が重要になり、花が開いてからも散布します。 殺菌剤は花が開きかかってからの方がより効果があるようです。 殺虫剤はオルトラン水和剤、殺菌剤はベンレート水和剤で共に1000倍液に希釈して、展着剤のダインを加えたものを基本として散布し、時折他の薬剤に変えています。 きれいに花を咲かせるのと花の長もちはこれからの消毒とナメクジ駆除にかかっています。 面倒ですががんばりましょう! ![]() ↑紫扇(SHISEN) ![]() ↑翠峰(SUIHOU) ![]() ↑三姉妹(SANSHIMAI) ![]() ↑千歳錦(CHITOSE-NISHIKI) ![]() ↑恋あかり(KOIAKARI) ![]() ↑万里の煌(BANRI-NO-KIRAMEKI) ![]() ↑蓮月(RENGETSU) ![]() ↑はなびん(HANABIN) ![]() ↑錦絵(NISHIKI-E) ![]() ↑紫輝彩(SHIKISAI)
テーマ:盆栽 - ジャンル:趣味・実用 園主の独り言【更に美しい花を咲かせる為に。】
今年のさつきの植え替えで特に気をつかっているのが、鉢の表面の水苔張りです。
これまではどちらかと言うと鉢土が水やりではねない事が主で、なるべく薄く張っていたのですが、九州の場合夏の光の強さが大敵となり、水切れの予防と肥料かすや自生してくる苔等から鉢土の汚れを防ぐために水苔は多少厚めに張る様にしています。 水苔は浄化作用があるらしく、崩れにくい硬質の鹿沼土と共に使うと、小粒の鹿沼土を多用しても汚れで詰まることは無さそうです。 これまで自分ではそれなりの花を咲かせていたつもりでしたが、しょせん「井の中の蛙」状態だったのに気付かされ、真剣に花を咲かせる気持ちが強くなりました。 お客様とよく話すのですが「観に来た人がびっくりするような花を咲かせましょう!」と。 他の花季展には殆んど出品されていない様な、細くても美しい最新花と、豪華で華麗な花物仕立の盆栽を会場いっぱいに飾れたら、本当に素晴らしいと思います。 個性的な美花「君子」は「麗子」と共に「鹿沼さつき祭り」の即売に出た時の値段が小さな苗(おそらく2年生)で5万円だったことが話題を呼び、1998年の「さつき研究」8月号に即売品の写真入りで掲載されました。 私も少し安くなってから、両方の品種を手に入れ咲かせていたのですが、「麗子」は小さくてもとてもきれいな花が咲くのに、「君子」はまず赤花の多さに悩まされ、良い色が出ても花もちが悪く、イメージどおりに咲いてくれません。 それに花の割に大きすぎる葉も不評でした。 ところが数年持ち込んでいる中に、「君子」が持っている性質で思った以上に幹が太り、幹回り12センチ以上くらいになった頃から、見違えるようにきれいな花を咲かせるようになってきました。 ただし、ある程度開いてきたら直射日光を避けてやらないと花が焼けてきたなくなるので、室内で満開させると葉の大きさも気にならない素晴らしい花が見られます。 このような花の咲かせ方は「紅梅」系にも共通するようです。 ここまで持ち込むことなく「君子」を放り出してしまわれた愛好家は多いと思いますが、あんな小さな花の「君子」でさえ、咲くのには大きな力を必要とする事に驚きました。 「君子」の赤の色は凝縮したような濃い色で、「煌陽」等よりもっと深みのある色だと思います。この花を満足に咲かせた時、発表当時の5万円という破格値も、その自信の裏付けが理解できるのではないでしょうか。 ![]() ↑君子(KUNSHI) ![]() ↑海ほたる(UMIHOTARU) ![]() ↑新翠(SHINSUI) ![]() ↑新生(SHINSEI) ![]() ↑楠玉(KUSUDAMA) ![]() ↑祝星(IWAIBOSHI) ![]() ↑紅子(BENIKO) ![]() ↑紫輝(MURASAKI) ![]() ↑明翠(MEISUI)
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