盆栽ひとすじ40年の園主のコラム&ワンポイントアドヴァイス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「 2012年02月 」 の記事一覧
園主の独り言【皐月の美しさの本質とは…】
朝のテレビを見ていましたら、洋ラン展の様子が放映されていました。
ものすごい観客の数で、花に対する興味の大きさが感じとられるものでした。 その中でさつき屋として興味をひいたのは、花つきの小さい株が1500円だったのに対し、30年持ち込まれているものだと260万円の値がついていました。 その理由は花の大きさにあるそうです。 実際に大きさが全く違い、同じ品種とは思えないほどのものでした。 その品種にして最大の花である事が価値を生んでいるのだそうです。 それは洋ランの愛好家に持ち込む事の大切さと可能性を示しているのだと思いました。 しかし花の力とは凄いものです。 蘭やバラや他の花物にしても、新しい品種が出てくる事で愛好家の心をつかみ、業界も成り立っていくのだと思います。 また新しいものが出てくるからこそ、古くなった品種の中に不変の美しさを備えた銘花と呼ばれるものが確立されていくのではないでしょうか。 私はさつきほどの素晴らしい花を持つ花木なら、花を中心に考え、花をより美しく見せる為の樹形、咲かせ方、というような発想を持つ事も必要だと思います。 さつきの花の真の美しさや品種の多さは一般の人には意外と知られていません。 さつき愛好家の減少という事も有るでしょうが、花の美しさを追求する人が余りにも少ないからだと思います。 私が知っている近郊の愛好会にしても「細い木を飾ると笑われる」と言って、新花を飾ろうとはせず、花季展の主役である筈の花物さえ展示されていません。 そしてその傾向は地方ほど根強く、幹の太さを重要視するようです。 それではさつきの持っている魅力を十分発揮する事は出来ず、新しい愛好家も増えるとは思えません。 料亭や旅館などの玄関を入った正面に、1メートルを超すような豪華な大輪の咲き分けを照明をあてて飾ってあったら、どうでしょう?・・・想像をしてみませんか。 これぞ日本の生きた芸術品だと誰もが認めるのではないでしょうか。 何といっても「花」はさつきが持っている最大の力だと思います。 ![]() ↑立山の舞(TATEYAMA-NO-MAI) ![]() ↑翠宝(SUIHOU) ![]() ↑寿光(JUKOU) ![]() ↑琴の舞(KOTO-NO-MAI) ![]() ↑日本の光(YAMATO-NO-HIKARI) ![]() ↑花綴(HANATSUZURI) ![]() ↑煌陽(KOUYOU) ![]() ↑上の山麒麟(KAMI-NO-YAMA-KIRIN) スポンサーサイト
テーマ:盆栽 - ジャンル:趣味・実用 園主の独り言【さつきは花が命】
私のように地方に住んでいると日本の3大皐月展(花季)の会場へ行って、一流の人が咲かせた大輪の花を間近で見るのはとても困難です。
本場のプロに言わせると、「花をやってる人の中にも何人かは凄い人がいますよ」との事でしたが、大輪の花を満足に咲かせるのはそれほど難しいという事なのでしょう。 最新花は咲かせるだけでそれなりに美しいのですが、本当はもっとすごい花なのかも知れません。 そう思うと来年への期待が膨らみませんか。 昨年の花季に本場から送られてきた大輪の花は、満開の時に小さな箱の中で2日間を過ごし、しおれそうになりながら花の張りはやや失っていたものの、花の大きさ、花弁の厚さ、葉の大きさ、肥料のきいた葉の色つや等、どれをとっても我々とは明らかに技術的なレベルが違い、「同じ花でもここまでなるのか!」と全会員が大きな衝撃を受けました。 話には聞いていましたが、こちらで咲かせていた同じ品種の花の中で見ると、その差は歴然としていて、手元で見るのは写真で見るより迫力が有り、言葉も出ませんでした。 その栃木の名人によると、我々が満足に咲かせることすらできない美花「渓那」でさえ簡単すぎて面白くないと言ってのけ、実際に名人の手により見事に咲き誇る「渓那」の写真を見た事が有りますが、それを見ると「渓那」が欲しくなってしまいます。 さつきを始めて40年近くなりますが、始めた頃は花に夢中でしたが、その後バブルに向うのと同時に太物の素材が大量に出始め、誰もが盆栽型に夢中になり、取り扱うさつきも盆栽型の素材が殆んどを占めるようになっていました。 しかし、今また花に向きあい、真剣に良い花を咲かせる事に挑戦しています。 使い古された言葉では有りますが、「さつきは花が命」まさに私も同感です。 ![]() ↑明日香山(ASUKA-YAMA) ![]() ↑那須野(NASUNO) ![]() ↑新煌陽(SHIN-KOUYOU) ![]() ↑難波錦(NANBA-NISHIKI) ![]() ↑明翠(MEISUI) ![]() ↑松波(MATSUNAMI) ![]() ↑玉玲(GYOKUREI) ![]() ↑秋月(SHUUGETSU) ![]() ↑紫苑(SHIEN) ![]() ↑桃香(MOMOKA)
テーマ:盆栽 - ジャンル:趣味・実用 寒い時期のお手入れと新花について
寒い日が続いています。
枯らさない事や夏の水やり等を考えると植え替えの大切さを痛感します。 今年こそはとコツコツ作業を続けているのですが、途中で新しいさつきが入ってきたり、お客様が午前中遊びに来られてコーヒーを飲みながらおしゃべりをしたりして… なかなか計画通りには出来ませんが、それでも今年はかなり頑張っているつもりです。 2月に入ると九州ではさつきの根が活動を始めるようです。 これまで肥料は3月に入ってからやっていたのですが、今年は少し早目(2月末)にやろうかと思っています。 樹に栄養をつけて、良い花を咲かせるために肥料はとても大切です。 今年最初の消毒は2月末か3月の初めに殺ダニ剤に展着剤を混ぜて、1回の散布でホコリダニを全滅させるようにたっぷりと全体にかけ残しの無いように丁寧に散布します。 効果的な薬品としては「コロマイト」「サンマイト」「オサダン」「コテツフロアプル」等が有りますが、詳しくは専門の方にご相談下さい。 今年もすでに数種類の最新花を仕入れていますが、初めて見る花も有ります。 大輪系の花は樹の太さがある程度にならないと、本来の実力通りの花を咲かせるには力不足だと聞いています。 背丈を短く詰めると力が行き届くので花は立派になりますが、全体の迫力が不足します。 長尺樹形で花物仕立ての「煌陽」では、幹回りが20cm位なければ、実力を発揮できないだろう、と言われています。 一概に何センチという事は出来ないと思いますが、良い花を咲かせるためには太さも必要だと言う事は解ります。 「翠香」や「五月晴」等、若木の時に白勝ちの品種では、持ち込むことで毎年開花時期に花色の調整をしながら剪定を行い、少しずつよい花柄に変えていくようにしています。 樹に力がついてくるとそれだけで花も力強くなってくるものです。 今年は少し大きめの「海ほたる」と「緋の鳥」が手に入ったので花時が楽しみです。 私は大輪系の花物の場合、樹高を100cm前後求めますので、初めからある程度の太さが必要となり、花を確認している事が重要です。 初めて当園に来られたお客様は、長尺樹形のさつきが並んでいるのを見て、昔のさつきを見ているようだと驚かれますが、決して昔に戻っているつもりはありません。 美しく変化している花が、細くても複雑な花芸を楽しめる長尺樹形を求めながら進化しているのだと思います。 昔はどんな種類(盆栽になりにくい)の長尺でも、盆栽らしい枝作りをしようとした為に、素晴らしい花物を随分ダメにしてしまったものです。 しかし今では樹全体を美しい花で飾る様に、花を最優先して枝を残していきます。 全体の輪郭は整えますが、針金での整枝は極力控え、樹の勢いをなるべくおさえない様にして花を咲かせています。 花に挑戦するのは分りやすくて面白いものです。 ![]() ↑三姉妹(SANSHIMAI) ![]() ↑新峰(SHINPOU) ![]() ↑緑花の泉(RYOKKA-NO-IZUMI) ![]() ↑ほたる(HOTARU) ![]() ↑花月の誉(KAGETSU-NO-HOMARE) ![]() ↑新大盃(SHIN-OOSAKAZUKI) ![]() ↑白恵比寿(SHIROEBISU) ![]() ↑彩春(SAISHUN) ![]() ↑鹿沼の輝(KANUMA-NO-KAGAYAKI) ![]() ↑山東華(SANTOUKA)
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