園主の独り言【すでに来年に向けての準備が始まっています】
今年も9月頃からダニの被害らしきものが見え始めました。7月にダニ剤を散布するお客様もいらっしゃいますが、その頃発生するのはスリップスが多く、私は
オルトラン水和剤やアドマイヤー水和剤を主に散布しています。
殺ダニ剤もスリップスに効果のある薬品は多いので良いとは思うのですが、殺ダニ剤をあまり頻繁に使わないためには、9月の初めに散布した方が良いのではないか?と考えています。
先日、殺ダニ剤を150リットル丁寧に散布しておいたのですが、効果が出るのが早く、茶色っぽく変色していた葉が数日できれいな葉に戻りつつあります。
葉につやが無く何となく色が悪いと感じた時は、
ハダニの可能性が大きいようです。
当園では来年用?の最新花の仕入れが始まっています。
これだけは皐月園をやっている特権のようなもので、生活がかかっている厳しさは有りますが、結構楽しませて貰っています。
今年の花で一番印象に残ったのは
「紫輝彩」でした。
これまでにも良い花である事は認めていたのですが、今年の花は異次元ともいえる美しさで、来年のカレンダーの表紙を飾っているようですが、それにふさわしい花だと思います。
一番残念だったのは、私が日本皐月協会に登録した
「なお姫」を納得できる姿でお見せできなかった事です。
現在、親木と共に20本程の一番子を日当たりのよい場所で肥培管理に努めていますが、枝打ちが良く、太りも早いので来年こそは会心の作をお見せできると思います。
毎年新しい花と新たな問題と発見を繰り返しながら、飽きる事は有りません。
これからはもっと素晴らしい花を咲かせる事に挑戦するのは勿論ですが、最新花の見せ方(楽しみ方)に個性を表現していけたらと思っています。
これまで培ってきた知識と技術を生かして、個性的な樹形で盆栽としての魅力も引き出してくれる会員さんが現われる事を、期待しています。

↑紫輝彩(SHIKISAI)

↑新月(SHINGETSU)

↑紫陽(SHIYO)

↑新煌陽(SHINKOUYO)

↑翠峰(SUIHO)

↑銀の采(GIN-NO-SAI)

↑紅子(BENIKO)

↑鴇恵比寿(TOKIEBISU)

↑大寿(TAIJU)

↑花綴(HANATSUZURI)