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盆栽ひとすじ40年の園主のコラム&ワンポイントアドヴァイス
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プロフィール

園主

Author:園主
福岡県大牟田市にある皐月専門店「長野皐月園」の園主。

盆栽業を長く続けているからこそ、アドバイスできること。
思いなどをコラム調につづっております。
手軽でスタイリッシュではないけれど、趣のある昔かたぎな【皐月】の良さを、若い世代にも知ってもらいたい!
30年の間に培ってきた経験を、ネットを通して伝えて行きたいのです。

■2011年5月25日■
【なお姫】
(社)日本皐月協会に新花登録。
(長野嗣 名義)
---

お気軽にコメントください。
質問等も、出来る限りお答えしたいと思っております。
リンクをしてくださる方は、お手数ですがご一報くださいませ。

趣味:パソコン、車、DVD鑑賞など

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宣伝目的、掲載画像・文章の無断転載/仕様等、堅くお断りいたしております。

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2011.08.25 Thu
園主の独り言【お盆過ぎのお手入れ】
お盆を過ぎて夕立が続き、ようやく暑さも和らいできたようです。

これまではほぼ1週間に1回の割合で消毒してきましたが、最近どうも夏の疲れが出てきたみたいで、体がだるくて気力が出ません。
でも10月までは何としても頑張らなければ、今までの努力が無駄になってしまいます。

私は花後の芽摘みをほとんどしないので、これから不要な芽や勢いよく伸びすぎている芽等の整理を行います。
今剪定しても12月くらいまでは新芽が伸びてくるので、次の剪定は古葉が落ちてしまい、姿がよく見える2月頃、仕上げの剪定をします。

この時、摘蕾を兼ねた芽抜きを行い、花後の芽摘みをしなくてもいいように切り込んでおきます。(注・これはあくまでも私個人のやり方で、他の方法で失敗の無い方は、自分のやり方でされた方が良いと思います。)

今年もそうでしたが、最近では6月に入ると晴天の日には夏日となり、深切りの芽摘みをしている木は「いったんは新芽が吹いても伸び切れずに枯れてしまった」とよくお聞きします。
この芽摘み法はうまくいけば、枝棚が薄く仕上がり美しく見えますが、危険性が伴うので、私は先に述べた方法でやっています。

花物は花が咲いている時、花色を確認してバランスが良くなるように切り込み大切な花色が出ている芽には印をつけておくようにしています。

手を入れた分だけさつきも応えてくれるようです。


それでは今年の花をご覧ください。




君子032_2
↑君子(KUNSHI)
紫苑001_2
↑紫苑(SHIEN)
白恵比須041_2
↑白恵比寿(SHIROEBISU)
那須野015_2
↑那須野(NASUNO)
千裕003_2
↑千裕(CHIHIRO)
花綴045_2
↑花綴(HANATSUZURI)
錦絵015_2
↑錦絵(NISHIKI-E)
白馬036_2
↑白馬(HAKUBA)
上の山麒麟033_2
↑上の山麒麟(KAMINOYAMA-KIRIN)
五月晴025_2
↑五月晴(SATSUKIBARE)
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2011.08.02 Tue
■◇ 消毒の話 ◇■ &皐月写真
さつきの消毒に関しては、ほとんど素人レベルで、次から次へと新しい問題が出てきて、その度に情報を仕入れなければなりません。

グンバイ虫やシンクイ虫等は見た目にもわかりやすく、スミチオン乳剤でも十分な効果が得られ、問題は回数だけだったのですが、初めてスリップスの発生を見た時は恐怖に怯えた程です。
大げさではなく本当にすべてのさつきを失ってしまうようにさえ感じました。

独特の症状が出て広がり始めた時、栃木の先輩の方達に電話をして対処法を聞こうとするのですが、誰からも的確な答えを得ることはできず・・・
仕方なくそれまでに買いためていた「さつき研究」を片っ端から読みあさり、やっとのことで「スリップス」の名を探し当て、「オルトラン水和剤」が特効薬だとわかり、あまり間隔をあけずに3回散布した頃にはっきりと効果が現われ、事なきを得ました。

それまでに散布した薬品名はよく覚えていませんが、劇薬の「カルホス」でさえ全く効かなかったのが印象的でした。


次に出現したのが、割と最近ですが「ホコリダニ」です。
スリップスとよく似た症状なのに、梅雨明けころではなく、春に新芽の出る頃でオルトランもまったく効果が無く困り果てたところでまた栃木の先輩に尋ねました。
今度はすぐに「ホコリダニ」だと教えてもらい、対処法は薬品の卸業者とも相談し、効果的な薬剤を散布しました。

ダニ剤は種類が多く、まずホコリダニに効くのか?と言うところから始まり、オールステージ(卵から成虫まで)で効くのか?幼虫だけにしか効かないのか?を調べなければなりません。
さらにホコリダニに効果はあってもさつきには薬害が発生すると言うダニ剤まであり、選択するだけで苦労しました。
夏場に「翠扇」系や「一生の春」系等のわりと大葉系に見られるようですが、葉が部分的(裏側だけとか)に茶褐色になり、委縮などはしませんが、何となく見栄えが悪くなるのもダニの仕業で、「ホコリダニ」の時と同じダニ剤で効果があるようです。

ただしダニ剤は同じ薬品を何度も続けて使わない方がよいので、注意が必要です。

さつきをやっていて常に戦い続けなければならないのが「花腐れ菌核病」です。
今年はある殺菌剤(多分?)によってひどい目にあい、かと言って同じ殺菌剤を使い過ぎると、薬剤耐性菌なるものが発生し、薬の効き目が著しく落ちてしまうそうなので、専門の方に相談して代わりの薬品を教えてもらいました。

薬品類はやたらと種類が多く、専門の勉強をしたわけでもない私達が、その中から選択するのはとても難しく、本当のところは、自分で使ってみて初めてわかるものです。
さつきの専門誌にも一応の事は書いてありますが、個人的な意見を複数取り上げてあり、薬剤の種類も多くて、中には強力すぎる劇薬(最終兵器と呼んでいる)の名も平然と並んでいて驚く事があります。
殺虫剤に関しては出来るだけ普通薬を使用して、回数を多く散布する事をお薦めします。

10月までは頑張りましょう。
それでは今年の「花季展」写真集、第2弾をご覧ください。


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大星光023_2
↑大星光(DAISEIKOU)

明日香014_2
↑明日香(ASUKA)

新春019_2
↑新春(SHINSHUN)

白琳の光028_2
↑白琳の光(HAKURIN-NO-HIKARI)

鹿沼錦022_2
↑鹿沼錦(KANUMANISHIKI)

神鏡029_2
↑神鏡(SHINKYOU)

寿光冠017_2
↑寿光冠(JUKOUKAN)

夢物語009_2
↑夢物語(YUMEMONOGATARI)

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