ワンポイントアドバイス その22 (消毒について)
今年もさつきの花が私達を楽しませてくれました。咲かせるまでの苦労は大変ですが、美しい花が咲き始めるとそんな苦労は吹っ飛び、こんなにきれいな花をもっと多くの方に見てもらいたいと思ってしまいます。
「なお姫」を日本皐月協会に登録させていただいた事は、私にとっては大きな意義を持つ出来事でした。
「なお姫」は妻の名前から私がかってにつけたものです。
また、現在少人数にはなりましたが、ほとんどの会員さんが「なお姫」を購入して後押しをしてくださり、「花季展」にも数本を展示して盛り上げていただきました。
花が終わってからの半年間は、次の花を咲かせるための大切な準備期間なので、気を抜かないように、手を抜かないようにしっかりと消毒しておかなければなりません。今年は雨が多くて消毒するのが遅れ、すでに
シンクイ虫や
スリップスまで発生しています。
先日オルトラン水和剤とベンレート水和剤の1000倍液に展着剤のダインを加え、150リットルを散布し、3日後にスミチオンの1000倍液にダインを加え、100リットルを散布しました。さらに1週間後に
オルトランと
ベンレートの混合液を150リットル散布しました。
梅雨の間は病気の発生を予防するために殺菌剤(ベンレート水和剤等)の散布は大切だと思っています。
スリップスに対しては、たまに
アドマイヤー水和剤(1000倍)を散布するのも効果的だと思います。
アドマイヤーは劇薬ですが、私は出来るだけ普通薬を使うようにしています。
今年の花摘みには強力な助っ人が登場しました。
凄い数のさつきの花を基本的に私一人で摘まなければならず、毎年頭を傷めてきましたが、なぜ今まで気づかなかったのだろう?と思ってしまいました。
それは
「根洗い用ノズル」です。
少し荒っぽい気もしますが、殆んど小枝も折れず、花かすは勿論枯れ葉もきれいに無くなり、根元にかけなければ皮が剥がれることも無く、これまで何週間もかかっていた作業が、約3時間で終わりました。
ただし、めしべは残るので手で摘む必要があります。
それでも一番さつきを傷めるのは葉にこびりついた花かすなので、効果は大きいと思います。
少し力の強い電動噴霧器でも同じような効果が得られると思います。
それでは今年のさつきの花をご覧ください。

↑紫輝彩(SHIKISAI)

↑酔夢(SUIMU)

↑万里の煌(BANRI-NO-KIRAMEKI)

↑大和(YAMATO)

↑玉織姫(TAMAORIHIME)

↑さらん(SARAN)

↑彩華(SAIKA)

↑五輪錦(GORINNISHIKI)

↑蛍灯(HOTARU-BI)

↑飛鳥の誉(ASUKA-NO-HOMARE)