新しい年の初めから、最新花の仕入れが始まっています。自分で興味を持てる品種を仕入れているので、商売を外せば愛好家の気持ちと同じで、花を見るのが楽しみでなりません。
一時期は太さと樹形を重視する
盆栽型のさつきに大きく傾いていたのですが、高齢化と共に、太物盆栽の植え替え等の手入れが苦になり始め、元々花が好きで入ったこの世界だったので、ごく自然に最新花へと傾いていきました。
今の最新花の美しさと色彩の複雑さは、私の心をどこまでも引き込んでしまいます。
私が住んでいる九州では、大規模な展示会は「秋季展」しか開催されておらず、
さつきの花物に真剣に取り組む愛好家はほとんどいないのではないでしょうか。だから一般の方や愛好家でさえ、最新花等の本物の花を見る機会が殆どなくどんなに美しい最新花が出ても、知られないままで終わってしまい、その事がさつき愛好家の初心者層を発掘する妨げとなっているのだと思います。
最近の「さつき研究」には、太物盆栽素材が極端な値崩れした価格で通販用として掲載されていて、路線を変えていてよかったとつくづく思います。
今年も最新花を少しでも多くの方に見てもらえるように頑張りたいと思います。

↑ほたる(HOTARU)

↑祝星(IWAIBOSHI)

↑さくら(SAKURA)

↑ニュー飛鳥の誉れ(NEW ASUKA NO HOMARE)

↑蛍灯(HOTARUBI)

↑愛花(AIKA)

↑錦絵(NISHIKI E)

↑海ほたる(UMIHOTARU)

↑五月晴(SATSUKIBARE)

↑織姫(ORIHIME)

↑君子(KUNSHI)
あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
年をとるにつれ、
「文人木」に魅力を感じてしまいます。
「文人木」なら太い必要はなく、枝数が少ないのできれいな花も楽しめます。
軽いという点では
「小品盆栽」も同じでしょうが、何といっても年数がかかる上に高度な技術を必要とし、品種も限られてきます。
特に花の美しい『大輪系』や色彩の複雑な咲き分け品種・芽吹きの荒い品種・弱い品種など、「小品盆栽」では楽しみにくい品種が多く、花を楽しむには不向きで、周りの人達まで楽しませることはできないでしょう。
これからも皐月愛好家の高齢化は進むばかりだと思います。
そんな中で皐月を楽しみ続けるには
「文人木」が最適なのではないでしょうか。
細くて場所を取らず、最新花でもそれらしさが表現でき、さらに持ち込めば持ち込むほど古さと味が加わり、魅力は増してきます。
それに、何よりもお洒落なので女性も楽しめるはずです。
すでに殆どの愛好家があふれんばかりの皐月を所有されています。
そこに
新しい皐月を加えるとしたら、
最新花の花を楽しみながら「文人木」に改作していけば、もっと楽しめるのではないでしょうか。
最新花で洒落た「文人木」を作ってみてはいかがですか。
<先日改作した文人木の例>

↑天竜えびす(改作前)

↑天竜えびす(改作後)
<竹巻素材から約5年かけた盆養木>

↑大盃の光

↑千羽鶴

↑美良野