ここ数年、皐月趣味の原点である花に戻る事を目標に、品揃えもできる限り最新花の美しい品種を仕入れようと、取り組んできました。良い花を咲かせるための施肥の仕方や置き場など、品種によって工夫しているのですが、やればやるほど難しさがわかってくるばかりです。
私なりに真剣に精いっぱい花を咲かせるためにやってきた結果、店内に入られるなり驚きの歓声を上げられるお客様の多かった事、「こんなにきれいな花は初めて見ました」と多くの方から言われ、
花を美しく咲かせることの大切さを改めて実感しました。
これは皐月の花季ならではの現象で、秋季展では有り得ない事です。
日本中の皐月愛好会の花季展が
もっと花を重視したものになれば、皐月界の将来はきっと明るさを取り戻すのではないでしょうか。
ここにきて気温が30度を超えてしまい、外で咲き始めた遅咲きの皐月は花が傷み出しました。
当園は一日中西日まで当るので、皐月の花にはきつそうです。
この時期になると、すべてを一人でやっている私の体も悲鳴を上げているようで、朝起きる時は体中がボキボキと音を立てしまいます。
しかしどんなに疲れようと、
心は早くも来年に向けて、花を確認できる新花を仕入れながら目当ての皐月も探してもらっています。
花が終わる前から、次が始まってしまうのです。
それではこの辺で、美しい皐月の花をご覧下さい。

↑さくら

↑珠翠

↑蓮月

↑夫婦キリン

↑千裕

↑翠光

↑飛鳥の誉

↑夢未来(白花)

↑夢未来(赤花)
皐月の花は今が真っ盛りです。何の宣伝もしていないので、本当に限られた一部のお客様しか来園されず、自分でももったいないと思ってしまう程見事に咲いています。
↑現在の店内風景最新花の
「新峰」も今年は花の大きさが揃い、今までで最高の出来栄えです。
「さつき研究」の2008年9月号での新花登録の説明に(中輪)と書いてありましたが、
花の直径は8?10cmあり、どう見ても立派な大輪です。
昨年までは花の大きさが揃わず不満でしたが、今年は幹回りが13cmとなり、花の色や形もよく、ようやく実力をほんの少し発揮したようです。
しかしこの品種は一般にあまり出回っていないようなので、本物を見る機会は少ないのではないでしょうか。
「上ノ山小町」は3?4年ほど前から取り扱っていますが、とても複雑な色彩の小輪で美しい花です。
これからもっと人気が出るのではないでしょうか。
今年初めて見る
「明翠」は、1ヶ月ほど前に植え替えている苗であるにもかかわらず、
赤や絞りがよく出て、明るい地合いの美しい花で、お客様の人気も上々でした。
根が落ち着けば、花の大きさや形、色彩ももっとすっきりとなり、
期待できる品種だと思います。
それでは今咲いている、美しい花々をご覧ください。

↑新峰

↑海ほたる

↑彩春

↑新翠

↑新生

↑千羽鶴

↑明翠

↑上の山小町