盆栽ひとすじ40年の園主のコラム&ワンポイントアドヴァイス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「 2008年09月 」 の記事一覧
園主の独り言【今年の最新花の感想】
9月に入り、植え替えを始めました。
日中は暑いので、鉢土の乾きも早く、水やりは欠かせません。 ここにきてトボケ咲きが数多く出始めたのですが、まだ太陽の光線が真夏並みに強いので、すぐに花びらが焼けてシミが入ってしまいます。 特に最新花「紫輝」は沢山の花が咲いていますが、せっかくの美しい花も、光に耐えきれず痛々しささえ感じます。 今年の最新花で特に印象深く、これからに期待を抱いた品種は、「五月晴れ」と「彩春」でした。 共に「翠扇」系の名花で、幹の太りは「五月晴れ」の方が少し早いように思いますが、育てる上での難しさも無く、色彩はすばらしく、花の形、大きさ、花弁の厚さも文句なしの一級品で、正統派の美しさは、皐月愛好家の方々を魅了するものと確信しています。 一昨年は「紫扇」の個性的な美しさにかつてないほどの衝撃を受け、昨年は「はなびん」と「千裕」に会員さんの間で話題が集中しました。 今年改めて美しさを再認識させられたのは「三姉妹」と「海ほたる」でした。 その他にも美しい花は沢山あるのですが、今年初めて花を見た「渓那」は「白馬」に似て枝枯れが多く発生し、花を咲かせるのにも難しさが有りました。 花そのものは素晴らしく、挑戦する価値はあるかも知れませんが、個人的にはあまりお勧めできるものでは有りません。 「翠香」や「新春」は太りも良く、花も咲かせやすいのですが、若木の為か色彩においてまだ極端に白勝ちで本領を発揮するところまで行っていないので、これからが楽しみな品種です。 花の大きさをそろえる事が出来れば、「翠宝」もきれいだと思います。 今年、日本皐月協会に登録された「新峰」は、やはり「翠扇」系の地合い大輪花で、豪華な花であることは分かりましたが、まだ移植したばかりで力強さに欠け、来年に期待するところです。 現在の最新花の美しさは、そのほとんどが愛好家の期待を裏切るものでは有りません。 しかし中には花を咲かせる事自体が難しかったり、花の大きさが揃いにくかったり、本来の花を楽しむのが難しい品種も有ります。 ほとんどの場合何らかの対策があるはずなので、皐月屋さんに教えて貰いながら育てた方が近道になるかと思います。 私が取り扱っている品種は、皐月全体からすればほんの一部にしか過ぎず、分からない事も多いのですが、愛好家の方々には知りうる範囲でアドバイス致しております。 スポンサーサイト
テーマ:和風、和物、日本の伝統 - ジャンル:趣味・実用 花色の不思議
10年ほど前手に入れた「千歳錦」の花が当初は普通に白地に紫紅色の咲き分けだったのですが、以前1度だけ純白の花びら一面に無数のピンクの微塵が入り、薄地合いに変化したことがありました。
↓ ![]() (2008年9月撮影) 次の年からは普通の白地に戻ったのですが、今年の春に植え替えをしたせいか?花期は普通だったのに、現在数輪咲いているトボケ咲きには微塵が入り、どう見ても薄地合いにしか見えません。 この現象は「薄地暁天」でも見たことがあり、「千歳錦」ほど極端では有りませんが、売るのに苦労したことが有ります。 両種の普通地合花である「神聖」や「暁天」に、この傾向は見られず、薄地合いの色彩がいかにデリケートで複雑かを物語っているものだと思います。 9月6日に殺ダニ剤を散布しました。 サンマイトの粉剤を1000倍まで薄め、展着剤(ダイン)を加え、150リットルを皐月だけに散布しました。 通常の殺虫・殺菌剤だと、散布する回数が多い事もあり、盆栽棚の下や床下などにも散布しながら100リットルで足りていたのですが、1シーズンに1回の使用が原則と言われている殺ダニ剤なので、毎回丁寧に散布しています。 肥料は9月に入り、雨が多かったこともあり、朝晩急に涼しくなってきたので、若木にのみ軽く「なるこ有機」を与え、古木にはもう少し後でやろうと思っています。 くれぐれも弱っている木には施肥をしないように注意してください。
テーマ:花と生活 - ジャンル:趣味・実用 ワンポイントアドバイス(その14)
お客様からダニ発生の知らせが入りました。
当園ではまだダニによる被害らしき症状は認められないのですが、9月に入ったら予防のために殺ダニ剤の散布を考えています。 殺ダニ剤にはいろんな種類があり、皐月にかけると副作用を起こす恐れがある「ピラニカ」や、卵にしか効果がないもの、卵から成虫まで全ステージに効果を発揮する薬まであります。 1シーズンに1回の散布が基本で、何度もかける場合は、違う種類の殺ダニ剤を使用する必要があります。 殺ダニ剤は単用での使用が基本と言われ、他の殺虫剤や殺菌剤は混ぜない方が安全だと思います。 説明書を見てみると、種類によっては展着剤でさえ安全性を確認したものが表記され、それ以外はなるべく使わないようにとの注意書がしてあります。 私は3月の初めと9月は中旬頃までに1回ずつ、同じ殺ダニ剤を単用で散布しています。 しかし次の年は違う種類の薬を使用します。 1度で確実な効果を得る必要がある為に、一般の消毒の1.5倍位の量を、丁寧に全体にかけ残しが無いよう、たっぷりと散布しています。 液剤を薄めて使う場合は展着剤は加えず、粉剤を溶かして使用する時は、「ダイン」(展着剤)を加えています。 開封した薬剤は、なるべく早期に使いきることが大切で、500グラム(ml)入りの大袋は、安いからと言う理由では買わない方が良いと思います。 なお、殺ダニ剤の使用に関しては、お近くの皐月屋さんに相談された方が無難でしょう。 皐月屋をやっているからと言って農薬の専門家ではないので、自分が使用している範囲でしか答える事は出来ませんが、一般の愛好家の方より多くの経験と貴重な情報網も持っているので、分からないまま使うより安全だと思います。 これから「秋季展」への出品等を控えている方にとって、葉を痛める事は致命的です。 予防する方法が分かっているのですから、辛抱強く頑張りましょう。
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