盆栽ひとすじ40年の園主のコラム&ワンポイントアドヴァイス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Author:園主 ▼ 長野皐月園HP
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「 2008年08月 」 の記事一覧
園主の独り言【業界の変化に伴い】
毎週土曜日曜になると、常連さんが集まります。
過ごしやすい季節には、一般のお客様が「今日は講習会でもあっているのですか?」と驚かれるほど大勢遊びに来られます。 皐月屋を始めてから長い間、そんな状態に慣れてしまっているので、コーヒー豆は安売りを逃さないように、買い付けの店から送られてくるはがきを毎度チェックしています。 8年前、妻が外へ仕事に出るようになって、店内のすべての事を一人でやっているのですが、恥ずかしながら、十分間に合っている状態です。 私がこの世界に入ってからも、業界は大きく変化してきました。 今、業界の世代交代の波と共に、お客様も世代交代の時期にあり、多くの業者の方が、新しい愛好家を確保できないでいるのが現状ではないでしょうか。 この職種に対する悲観的な見方は、私が始めた頃から「流行り、廃り」と言う言葉で、よく聞かされてきました。 確かに暫くはそのことが怖くて、恐る恐るやっていた時もあります。 しかし長くやるにつれ、皐月の魅力と愛好家の広がりに、この世界がそんなに薄っぺらなものではないと確信できるようになっていったのです。 皐月に関する技術の進歩や、実生家の方々の努力等で皐月の魅力は、衰えるどころか、今でも増し続けているはずなのに、世代交代となる新しい愛好家は増えそうにありません。 その大きな原因の一つは、この世界で強い影響力を持つ、業者の多くの方々(特に地方に置いて)が、なぜか初心を思い起こそうとせず、皐月の花の力を信じようとしない所にあるのではないでしょうか? 現在の皐月愛好家のほとんどの方が、そればかりか業者でさえ花に始まった方が多いと思います。 盆栽型はとても魅力的ですが、周りにいる一部の心無い人達に、尋ねもしないのに勝手に批判され、本来趣味として楽しむはずなのに、嫌な思いをさせられることも多いように思います。 盆栽には、タブーやそれぞれの理想はあっても、こう作らねばならないという決まりはありません。 しかし、その数少ない「決まり事」を理解したうえで、盆栽づくりをしないと、センスの悪い不自然でアンバランスな作品となってしまうため、経験と技術が必要となり、100%納得のいく作品に仕上げることは不可能ではないかと思います。 樹形を優先する盆栽型となれば、とても初心者の方が簡単に入り込める世界だとは思えません。 特に最近では、多種多様な好みがあって、手に負えないような素材を求めて挫折される方、方向性に迷い諦めてしまう愛好家等も多いのではないでしょうか。 少しでも皐月愛好家の裾野を広げるためには、今までに見た事もない美しい花を理屈抜きで楽しめる、最新花に頼るより他は考えられません。 木を作るために花は咲かせないのではなく、花をより美しく見せるための木作りをする事が、これからは必要なのではないでしょうか。 スポンサーサイト
テーマ:和風、和物、日本の伝統 - ジャンル:趣味・実用 写真「玉織姫」
数日前から咲いている一輪の花がとてもきれいで目を引いています。
昔の名花で「玉織姫」です。 旧花の中では「松波」や「難波錦」、「秋田錦」、「文化」、「千歳錦」等と並んで、今でも根強い人気を誇る品種です。 以前「玉織姫」の実生で二色咲きの「すず」が最新花と呼ばれている時、血統の良さとまだ当時としては珍しかった二色咲きに惹かれ、良く販売したのですが、「玉織姫」に関しては美しいという印象は未だに持てなかったのです。 しかしこの一輪を見て、こんなに美しい色を持っていたのかと今更ながら驚いてしまい、これからの花の咲かせ方を考えさせられてしまいました。 現在の最新花からすれば、花物には到底なり得ないでしょうが、盆栽物を飾る花としては、派手過ぎもせず、上品に彩れる事を再認識しました。 ![]()
テーマ:和風、和物、日本の伝統 - ジャンル:趣味・実用 園主の独り言【盆栽を元気に保つ】
皐月屋となって、数多くの品種を取り扱ってきたのですが、花の美しさは進化と言える程の変化を続けているように思います。
以前の品種が消えるわけではないのでふさわしい表現ではないかも知れませんが、品種の数と愛好家の数が反比例しているのですから、忘れ去られ、消えてしまう品種も多いのではないでしょうか。 私の場合実家が農業をやっていたわけでもなく、私自身が農業に関する学校を出たわけでもなく、ただ何となく成り行き上、園芸の世界に入ってしまいました。 それでも一応プロとしてやっていくためには、いろんな知識が必要となり、この仕事は右から左へ仕入れて売るだけではなく。 沢山の商品を管理して育てながら、できることなら、商品価値を上げるようにしていかなければなりません。 皐月は生き物なので、持ち込んだ場合現状維持と言う事はないので、年数がたてばたつほど、管理の仕方によって良くなるか悪くなるしかありません。 何の知識もなかった私が、皐月一本で三十数年食べてきたのですから、厳しさにも直面し、取り扱った皐月の数も愛好家の方とは比較にならないものだと思います。 盆栽に対する評価の仕方は様々で、そのことを強く教えられた出来事が、今でも印象深く残っています。 25年ほど前だったと思いますが、鹿沼の同業者で今でも尊敬している大先輩と、皇居の盆栽についてお話をした事があります。 盆栽を少しかじったくらいで、自分が未熟な事さへ気付いていない私に「あれは盆栽としての形がどうと言うより、あんなに古い木を形を崩さず、今でも元気に勢いを保たせているその技術が凄いんだよ」と言われ、本当に大切な事を教えて貰ったと感謝しています。 この仕事を長くやればやるほど、盆栽を維持することの難しさ、元気に勢いを保つことの大切さを強く感じます。 皐月の場合、勢いさえあれば形はどうにかなるものです。 元気がなければ、良い花も咲かないし、木作りする事も出来ません。 花後に弱った木は、回復していなければ、秋口にその症状がよりはっきりしてきます。 まだ見た目には元気そうでも、鉢土の渇きが悪い場合は、鉢を少し斜めにするなどして水はけを良くし、他の鉢と同じ位に乾くようになるまで、施肥は控えた方が良いでしょう。 元気な皐月は、お盆が過ぎ朝夕涼しくなってくると、肥料をあげていなくても自然と葉の色が良くなってきます。 やっぱり元気が一番です。
テーマ:花と生活 - ジャンル:趣味・実用 園主の独り言【日々のこと】
長期予報では雨になっていたのですが、早く目が覚めたのと、消毒の予定から3日程遅れてしまっていたので、サッサと起き出し、曇り空の中方向が定まらない風のため、農薬を浴びながら約1時間余りで散布を終えました。
今日はさすがに雨を覚悟して、即効性で安価のスミチオン乳剤単用に展着剤を加え、短時間で終えるように噴射の量を多くして散布しました。 案の定、散布してから30分後にはものすごい雨になり、妻から笑い物にされたのですが、消毒は出来る時にしないよりしておいた方が良いのです。 実際に蚊やベニモンアオリンガ(シンクイムシの成虫)には雨が降らない時と同じような効果があり、飛び回っていた奴はいなくなります。 先日買った曇り止めの眼鏡は今日も活躍しました。 先週はお盆で3女が親孝行?で帰って来たり、妻の母親と4人で天草へ行ったりと、普段とは違った忙しい生活を送りました。 子供たちもそれぞれ独立?して、家族がすべて揃うという事は、年に1度有るかないか程度になってしまい、まだ長女が結婚したての頃、皆で乗れるようにと、思いきって買ったナビ付きのワンボックスカーも、今では私の買い物用が殆んどで大き過ぎて持て余しているので、電動自転車への乗り換えを考えています。 今日は当園にとって、最新花に関してはパイオニア的存在で、けん引力でもあるお客様が来園されたので、久々皐月談議に花が咲き、楽しい半日を過ごさせてもらいました。
テーマ:福岡 - ジャンル:地域情報 園主の独り言【残暑お見舞い申し上げます】
連日の猛暑で商売にはならないのですが、水やりに追われ、店を休むわけにもいきません。
去年の夏は1日1回の水やりでとうしたので、少し楽をさせて貰ったのですが、今年は待ちきれない鉢が多く、水切れさせるわけにもいかないので、少し甘やかしています。 それにしても今月の水道代が気になるところです。 消毒の散布は、去年より小まめにやっていて、花後から1週間に1度以上の頻度で、今のところ実行しています。 時間帯も、昨年より早朝の散布に切り替えています。 因みに草刈りもしょっちゅうやっていて、安物の草刈り機が悲鳴を上げているのではないでしょうか。 幸いにもお客様の中に、その手の仕事をされている方がおられ、使い古しの替え刃を研いで次から次へとお持ち下さるので、1度に1枚ずつ取り換えるのですがそれでも使い切れない位あり、とても助かっています。 汗のかき方も半端ではなく、毎日冷たくひやした麦茶を、何リットル飲んでいることか。 果たしてこれが健康的なのか、無理をしているのか、何とも言えないところです。 そう言えば、先日100均で消毒用の曇らない眼鏡(210円)があったので、買ってきて使ってみたのですが、約2時間近く散布している間、曇る事はなく重宝しました。 これから台風シーズンに入り、毎年九州は接近する回数が多く、その度に皐月を避難させなければなりません。 皐月の上げ下ろしで、持病の腰痛が、いつもこの時期に再発します。 どんなに苦労して避難させていても、台風がそれた時は、ホッとするものです。 まだしばらくは暑くて手入れなどの作業はできそうにありませんが、水やりや消毒等の地道ながら大切な、日々の作業を怠らないように頑張りましょう。
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