「 2008年06月 」 の記事一覧
2008.06.16 Mon
ワンポイントアドバイス(その11)
今年は早めに花を落としています。
まだ十分きれいなのですが雨が多くて、私自身、家の中に閉じ込められているので、なるべく早く皐月を外に出して、雨に打たせたくて、摘む事にしました。
すべての皐月を外に出したら、早めにオルトラン水和剤とベンレート水和剤の1000倍液に展着剤を加え、たっぷりと散布します。
梅雨の間は、病気が出やすいので殺菌剤を加えておいた方が良いと思います。
しかし、さつきの花腐れに関しては、花腐れ菌とは別?にナメクジが這った事による花腐れが結構多いように思います。
どんなに消毒をしていても、夜見に行きますと、雨の日などは特にナメクジが花に這っていて、そこはベトベトして腐ったようにシミが入ってしまいます。
これには開花前に、徹底したナメクジの駆除が必要です。 これから10月までは、花をたくさんつけるためにも、10日に1回をめどに消毒の散布をお薦めします。
また、これから1年、愛好家の皆さんと共に頑張りましょう。
*** 花の時期も終わりを迎えつつあります。 一番キレイに咲いている時の写真を、ぞくぞくと【サツキ写真館】の方にUPしております。 ぜひご覧になってください。 右の画像からジャンプできます。
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2008.06.11 Wed
ワンポイントアドバイス(その10)
梅雨入りしたようですが、現在「那須野」や最新花「新生」等が少し散りかかった所で、「松波」がほぼ満開になっています。 「玉織姫」や「紅梅」も咲いてはいるのですが、店内へ入れるスペースがなく雨に打たれ、早めに花を摘んでいます。
春先の殺ダニ剤の散布に始まる、消毒の効果は絶大で、特に開花頃から殺菌剤の度重なる散布は効果てきめんで、いまだに花が腐れずに咲いています。
花を摘み終えたさつきは、なるべく曇りか雨の日に外に出した方が安全です。 いきなり強い光線に当てると、葉が焼けることがあるからです。 家の中などで長い間花を見た木には、秋まで肥料は控えた方が良いでしょう。
皐月の花を咲かせるためには、人間も結構体力がいるものです。 私は店を一人で切り盛りしているのですが、毎年疲労回復の度合いによって、自分では気づかない、年を思い知らされてしまいます。
それでも6月いっぱいは、店内に花を残すので、頑張らないといけません。
疲れはしますが、結構贅沢な仕事だとも思っています。
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2008.06.02 Mon
園主の独り言【花季展を終えて・・・】
今年の花季展も終わり、今は当園の皐月が店の中に溢れるように咲き誇っています。
花季展のように上品な飾りつけはしていませんが、溢れんばかりの皐月の花は、一見の価値があります。
「三姉妹」に始まった最新花の開花は、「明日香」系や「桃花」等も散りかかり、現在「翠扇」系が満開しています。
あらためて「翠扇」の枝変わりを比較すれば、年数が古くなって、さらに「新煌陽」の花芸の素晴らしさが光り、何故この品種がもっと注目されないのか、不思議な気さえするのでした。
「夢物語」が登録されたことで、「新煌陽」は存在価値すら危うくなってしまいましたが、実際の花を見れば、「夢物語」に勝るとも劣らない、素晴らしい花であるのに気付かれる事と思います。 同じ系列にあり、さらに数が少ないであろう「新壬生」も、毎年美しい花を見事に咲かせていますが、「新煌陽」より目にする機会が少なく、その存在さえ知らない愛好家が多いのではないでしょうか。
最新花もある程度の大きさになって、力を持ったうえで花を咲かせないと、期待するような花は望めないようです。 小輪花ならそれなりの可憐な花が咲いても、大輪となるとそうはいきません。 木の大きさと花数のバランスを取らなければならないので、小さい木では、花芸もさほど期待できなくなります。
今年も沢山の花を咲かせながら、来年への課題がたくさん見えてきました。
しかし一年後に、その事を覚えているか?自信がないのが悲しいです。
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