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盆栽ひとすじ40年の園主のコラム&ワンポイントアドヴァイス
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プロフィール

園主

Author:園主
福岡県大牟田市にある皐月専門店「長野皐月園」の園主。

盆栽業を長く続けているからこそ、アドバイスできること。
思いなどをコラム調につづっております。
手軽でスタイリッシュではないけれど、趣のある昔かたぎな【皐月】の良さを、若い世代にも知ってもらいたい!
30年の間に培ってきた経験を、ネットを通して伝えて行きたいのです。

■2011年5月25日■
【なお姫】
(社)日本皐月協会に新花登録。
(長野嗣 名義)
---

お気軽にコメントください。
質問等も、出来る限りお答えしたいと思っております。
リンクをしてくださる方は、お手数ですがご一報くださいませ。

趣味:パソコン、車、DVD鑑賞など

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宣伝目的、掲載画像・文章の無断転載/仕様等、堅くお断りいたしております。

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「ワンポイントアドバイス 」 の記事一覧
2014.03.10 Mon
ワンポイントアドバイス(春に向けての害虫駆除)&しゃっくり停止法
3月の初めに殺ダニ剤の散布と施肥を済ませました。

今年はサンマイト水和剤の1000倍液展着剤のダインを加えて150リットルをさつきにだけ丁寧に散布しました。
勿論マスクと手袋とメガネを装着します。
サンマイト水和剤は殺虫効果もあるので、害虫の発生が遅くなるような気もします。
10日ほど経てば、殺虫剤と殺菌剤の混合液に展着剤を加えて、1週間に1回を目標に、さつきだけでなく周りの木々や床下にも散布します。
鉢数が少ない時は、市販の殺虫・殺菌効果のあるスプレーでも良いと思います。
ナメクジの駆除も早めにやっておいた方が良いのではないでしょうか。
これからまだ摘蕾が残っていますが、私の場合数が多いので、とてもすべてをやり終える事は不可能だと思っています。

肥料は一気に与えるので、けっこうな重労働になります。
バケツに移した「なるこ有機」を、ビニール手袋をはめた手でつかんで、量は長年の勘で、根から離して鉢のまわりの方にふりかけるようにしています。
水をかけるのと同じで、鉢によって与える量も変わるので勘に頼るしかありません。
花までに、あと1~2回与えるつもりです。

4月の中旬頃から待望の花が開き始めます。頑張りましょう!



話は全く変わりますが、しゃっくりについてです。
色んなメディアで「しゃっくりを止める方法」を募集しているのをよく見かけますが、私の経験では乳酸飲料の「ヤクルト」を飲むとほとんどのしゃっくりは止まるようです。
他の乳酸飲料でも試してみましたが、効果がありませんでした。
父が重病で入院中、頻発するしゃっくりに苦しめられていましたが、偶然にも「ヤクルト」を飲むとしゃっくりが止まることがわかり、枕元に常備してずいぶん助かりました。
しゃっくりで苦しい時、一度「ヤクルト」を飲んでお試し下さい。





紫輝彩020_2
↑紫輝彩(SHIKISAI)

鹿沼錦022_2
↑鹿沼錦(KANUMANISHIKI)

寿光冠017_2
↑寿光冠(JUKOUKAN)

飛鳥錦021_2
↑飛鳥錦(ASUKANISHIKI)

碧翠005_2
↑碧翆(HEKISUI)

新春019_2
↑新春(SHINSHUN)




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↑ペペとチビ(2階)
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テーマ:盆栽 - ジャンル:趣味・実用
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2014.02.23 Sun
ワンポイントアドバイス(春に向けてのお手入れ)
冬の寒さもピークを過ぎたのではないでしょうか?
そろそろさつきの根が活動し始める頃だと思います。

4月の中旬頃になると、早咲きの品種はポツポツと咲き始めます。
それまでにやっておかなければならない作業を、一つずつこなしておきましょう。
消毒と共に、ナメクジの駆除も花を腐らせないためにとても大切な作業です。
花が咲いたら、何と言っても殺菌剤の散布が重要です。
花を腐らせないできれいに咲かせるためには、咲いている時でも殺菌剤の散布は欠かせません。
特に雨が降る前か後には、殺菌剤を散布します。
雨の日にはナメクジが這った花にシミが入るので、定期的に誘殺剤を棚の上にまきます。
ナメクジは鉢の下に隠れていて、夜や雨の日に這い上がり花を腐らせますので、散水の後、雨の降らない夕方に鉢の上ではなく、鉢を載せている棚の上に置きます。


さつきの魅力は何と言っても美しい花です。
部屋中に花を咲かせてお客様を招けば、まるで桃源郷を連想されるのではないでしょうか。
さつきを管理している者の苦労?は、並大抵ではありませんが、見に来られたお客様が余りの美しさにため息をついて、満足気な表情を浮かべられた時、報われるでしょう。
人を喜ばせることはなかなか容易ではありませんが、趣味として楽しんでいる結果が周りの人々を喜ばせる事になるのですからさつきは素晴らしい趣味だと思います。




翠香025_2
↑翆香(SUIKA)

紫苑031_2
↑紫苑(SHIEN)

織姫017_2
↑織姫(ORIHIME)

大寿021_2
↑大寿(DAIJU)

桃香022
↑桃香(MOMOKA)

白琳015_2
↑白琳(HAKURIN)

翠扇037_2
↑翆扇(SUISEN)

テーマ:盆栽 - ジャンル:趣味・実用
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2014.02.17 Mon
ワンポイントアドバイス(席飾りについて)&番外編あり
盆栽の席飾りについて、ほんの基本的な事を少しお話したいと思います。

席飾りをする時に左右や後ろに添えるのは主木を引き立てるための飾りで、掛け軸にしてもそれ自体が主張し過ぎてはならず、主木が自生している景色や季節感を表現するためのもので、下草や石などを添えるのも同じ意味合いで雰囲気を醸し出します。
すべては主木のための飾りであって、席飾りは2点までが偶数として許され、3点以上は奇数とします
どちらが主木かわからないような立派な盆栽を2鉢同じ席に飾る事ほど、理にかなわない飾りは無いと思います。
所有する盆栽を自慢するためのものにすぎないからです。

主木は、立ち上がりを勝手(右に立ち上がれば右勝手・左に立ち上がれば左勝手)と呼び、枝の作りや幹の動きによる全体の流れを流れと呼び、添えは流れを受け止めなければならず、右流れなら右側に添えを置き、左流れなら左側に添えを置いて流れを受け止めます。
添えが大きすぎるとバランスが悪くなるので注意が必要です。

かなり前になりますが、ある有名な盆栽家の方が「流れのはっきりしない盆栽は、見ていて何か気持ちが悪い」とおっしゃられたことがありました。

盆栽には一応タブーというものがあって、こうあってはならないという決まりは有るものの、こう作らなければならないという事は無く、タブーを踏まえた上での作りは自由で、あとは技術と感性と知識の問題でしょう。
飾りも同じだと思います。
正式な席飾りに関しては、「景道」の片山一雨先生が説かれた教本がありますので、ご覧になることをお勧めします。

これらの基本的なことを踏まえて席飾りをすれば、さつきをもっと楽しむことができるのではないでしょうか。





清峰IMG_3322
↑清峰(SEIHOU)

琴の舞IMG_3309
↑琴の舞(KOTO-NO-MAI)

紫陽IMG_3340
↑紫陽(SHIYOU)

なお姫IMG_3391
↑なお姫(NAOHIME)

夢未来IMG_3438
↑夢未来(YUMEMIRAI)




<本日の番外編>
『マメちゃんとテンちゃんのお話』

先日お話したマブちゃんが現れる少し前に、実は別の子猫が入り込んでいたのです。
初めはベランダの方で泣いていたのですが、そのまま放っておいたらいなくなっていたので、かわいそうではありますが内心ホッとしていました。
数時間後、家の前の細い川向いの小道を一人トコトコ歩いて来るのが見えたので、急いで家に入り見ないふりを決め込んでいたのに、いつの間にか裏のベランダに来て家に入れてくれ!と体に似合わないような大きな声で泣いているのです。
やせ細った上に目の周りと鼻の上はハゲて哀れな姿で泣いているのを見て、放っておくこともできず、体をシャンプーで洗ってから家に入れてやりました。

ところがやはり急によそ者を受け入れられないのか、1階の子供たちの様子がおかしくなり(特にキータンは隠れて出てこなくなり)、他の子も落ち着かない様子で。すっかり困ってしまいました。
そこで向かいに住む娘夫婦が、その子猫だけ娘の家で飼うことになり。。。
すぐに娘が病院へ連れて行き目薬や飲み薬をもらい、体中にダニもついていたそうです。
まだ生後2ヶ月足らずと小さかったので名前は「マメ」に決まりました。
入り込んできた時はみすぼらしい仔猫でしたが、今ではなかなかの美少年に育っています。


猫神様からの贈り物は、それだけでは終わりませんでした。
そのすぐ後くらいにサビ色の子猫が大小2匹遊びに来るようになっていたのですが、小さい方はまだ本当に幼く、見た目も不細工で、だからと言う訳ではありませんが、小さい方だけがベランダに住み着いていたのをそのままにしていました。
その子も目ヤニがひどくて、鼻の上はハゲて痩せているのでなおさら汚く見え、触るのにも少し抵抗がありました。
しばらく放っておいたのですが、寒くなり始めた頃、見かねた妻が抱き上げて風呂に連れて行き、体を丁寧に洗い始めたのです。
こうなるともう私らの根負けで、「寒さに耐えきれるはずもないので家に入れるよ!」の妻の一言に拒否することもできずに仕方なく一員に加えることにしました。
「テンちゃん」とかわいらしい名がつけられ、見た目とのギャップが激しかったのですが、妻はその子を「テンテン」と呼んでいつもそばに置くようになりました。
「こんな不細工な子をもらってくれる人はいないからうちに置いとくよ」と言う妻の言葉に否定することもできず、8番目の仲間入りとなってしまいました。
テンちゃんは確かに不細工ですが、見方によっては愛嬌たっぷりの可愛い顔かも・・・?

数カ月が過ぎ、今ではようやく1階の子供達も受け入れてくれたようです。
猫神様、もうこれ以上は無理です!  ご勘弁を。


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↑マメ

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↑テンちゃん

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2014.02.10 Mon
ワンポイントアドバイス(春の施肥と消毒)&猫の話(マブちゃん編)
私は毎年3月の初めに施肥をして、殺ダニ剤の散布も同じ頃に行っています。
殺ダニ剤は、できるだけ卵から成虫まで効果のある、オールステージのものを使った方がいいと思います。
散布は基本的に1シーズンに1回となっているので、普通の殺虫剤の1.5倍くらいの量をかけ残しが無いように、樹全体に丁寧に散布します。
その後、1週間~10日位してから殺虫剤と殺菌剤の混合液に展着剤を加えたものを、
10日に1回程度散布します。水和剤(粉)はお湯で溶かした方がよく溶けます。
開花時期には、雨が降る度にベンレート水和剤等の殺菌剤を主に散布します。
ベンレート水和剤は開いている花にかかっても、シミが入りません。

肥料は使い慣れたものが良いと思いますが、私は「なるこ有機(5・5・5)」を使用しています。長年使用していますが、根痛みもなく使い方が簡単で重宝しています。
当園のお客様で、自宅用に毎年メロンを作っている方が「家族みんなが今年のメロンはおいしいと言うけど、今年は化成肥料を切らしていたので、なるこ有機を使っただけです」とおっしゃられていました。
私は決して「なるこ有機」からのまわし者ではありませんが、他にもトウモロコシを作っている農家の方からも「おいしくなった」と言われました。

施肥についてはこれまで色々と言われてきましたが、私は3月の初めから5月の初め頃まで与え、肥料の効いた状態で花を咲かせるようにしています。
その代り花後のお礼肥は、花を沢山咲かせたさつきは疲れているので、秋まで与えないようにしています。

剪定や植え替えの作業で忙しい毎日です。
でも、その先には美しい花が待っているから楽しみです。

海ほたる010
↑海ほたる(UMIHOTARU)

彩春021
↑彩春(SAISHUN)

新翠030
↑新翆(SHINSUI)

新生001
↑新生(SHINSEI)

美裕013
↑美裕(MIHIRO)

白馬005
↑白馬(HAKUBA)

★続いては猫の話です。


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2013.11.10 Sun
ワンポイントアドバイス(肥料をあげましょう)
毎年脅威の台風シーズンもようやく終わったのではないでしょうか。

おかげさまで今年も直撃は免れ、ここ数年はとても助かっています。

この季節になると、品種によって沢山のとぼけ咲きが見られます。
私のところでは、大輪系の最新花が多く、小輪系でもまだ実際の花を見ていないものもあるので、いろんな意味でどんな花が咲くのか?楽しみです。


「さつき研究」を見ていると、実際に第一線で活躍されている方達のアドバイスの内容がとても現実的で、温暖化等、環境の変化にあった方法に変わってきたように思います。
植え替えや剪定の時期だけでなく、施肥についても以前ならタブー視されていた、花前の施肥も一部の品種を除いて推奨されるようになりました。

栃木の国生さんが元気でいらっしゃる頃、「好月」系の品種で、花前になると蕾が落ちてどうしても満足に咲かない品種が有り相談したところ、「花前でもかまわないから、肥料をいやと言うほどやってみな!」と言われ、売れ残りの固形油粕を鉢の表面が見えないくらいのせてみたら、その年初めて美しい花が咲いたという経験があります。
そう言えば、花物はバラやボタンをはじめとしてほとんどの植物が大量の施肥を必要とし、地面に植え込む前に根っこが触れないようにその下に肥料をいけ込むものも有ります

植え替えにしても、以前は簡単に根洗いや根鉢をほぐして植え替える事を教えられてきましたが、庭木の移植を見ればわかるように、根鉢作りがとても重要で、根がばらけてしまうと活着率は極端に悪くなります。
さつきも同じでせっかく出来上がった根鉢を崩すべきではないと思います。

今年も秋季展を開催しないので、その分笑われないように、余計に手入れをしなければならないと思っています。
整形に使う銅線が手薄になり、アルミ線も使っていたのですが、思い直して銅線を注文しました。銅線は近くの資材卸店には置いてないので、どこでも手に入るアルミ線に切り替えようかとまで妥協しそうになっていたのですが、良い悪いは別として、こだわりは貫くべきだという気持ちになったのは、良い事だと思っています。

来年こそは「どうだい!」と大見得を切れるような素晴らしい花を咲かせなければ・・と静かな闘志を抱いています。
特に「なお姫」「亜輝姫」は樹が太くなって充実した分、今年以上に素晴らしい花が期待できます。

「八塩流」で有名な塩野谷さんが、「これまでに自分で満足のいく曲付はまだ一度もない」と言われていたことがありますが、当時すでに完成品まで存在し、完璧なまでに美しい幹模様に誰もが日本一を認めていたのに、ご本人はまだその上を目指していらしたのです。
花を咲かせるのも、満足することなく追求することによって、品種の持っている実力に少しでも近づけるのではないかと思います。がんばりましょう!





新峰IMG_3154
↑新峰(SHINPOU)

銀の采IMG_3175
↑銀の采(GIN-NO-SAI)

紅雲IMG_3156
↑紅雲(KOU-UN)

華衣IMG_3400
↑華衣(HANAGOROMO)

なお姫IMG_3391
↑なお姫(NAOHIME)

亜輝姫IMG_3454
↑亜輝姫(AKIHIME)

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